治療は受ける側が納得してこそ。

f:id:ellenyannyan:20220911072306j:image

(注)9月6日に書いた記事。

 

夫、けっきょく大学病院に転院することとなった。

恐らく遠からぬ日に手術することになるので、また当面は「検査、検査」の日々だな。

 


並行して、セカンドオピニオンを受けた診療所も訪れた。所長は、以前の記事でも述べたように、長らく旧帝大系の医学部附属病院に勤務するかたわら、漢方やアーユルヴェーダ、日本の伝統医学、チベット医学などの研究もすすめ、退職後は自身の信念に沿った診療所を立ち上げた方だ。

 


いろいろとアドバイスを受ける。

結果、夫が望む形での手術を、治療者側(=病院)に治療を受ける側(=患者)が希望し、受け入れてもらえるよう話し合いをする方向でまとまった。

 


手術も含めた治療は、何より、当の患者側が納得した形で受けないと効果があらわれない。

その意味で、


「がんと診断された4月にすぐに切ってしまったら、こんなことにはならなかったのに」

との意見は、第三者ゆえの無責任かつ的外れなものだとわかる。

 


もう明かしてしまうが、娘婿のお父さんは、とある進行性の病に侵されていた。

そのお父さん、生前、家族に告げていたそうな。

「呼吸器をつけないと生きていけない状態になったとする。それは望まない」。

 


この願い。仮に、家族がお父さんに生きていて欲しい一心で、お父さんの意思を超え、身体も言語が効かないお父さんに無理に呼吸器を着けたとしたら?

お父さんは、、、どうだろう? その後、幸せになれたと思う?

 


写真は、娘と孫たちを楽しませてくれたペンギン。

人生、一寸先は闇〜がんから陽転思考を考える。

f:id:ellenyannyan:20220905222324j:image

一難去ってまた一難。

 

夫の大腸がん。幸いどこにも転移はしていなかったのだが、がんが出来た場所が場所(肛門近く)だけに、その至近距離にある前立腺を浸潤している可能性が高く、私も眼病でお世話になっている大学病院での精密検査を受けることとなった。


ふうむ、、、。
病気の治療って、ホンマ、チームプレイだわ、、、治療側と患者側がよく話し合って信頼関係を結び、その上に、より専門的な知識と技術を持つ第三者も取り込んで、ガッチリとスクラムを組み、やっとやっと出来るものだわ。


こんな時こそ陽転思考。マイナス条件をも、いやマイナスだからこそのメリットを見出し、ポジティブにとらえてプラスに変える思考法。


陽転と言っても、ある程度の年齢、具体的には還暦を過ぎる頃まで生きてきたなら、そんなに意識しなくても出来るんだけれどね、、、そう、もう大体わかっているもの。
人生、一寸先は闇だとね。しかも、そのことからは、誰しも逃れられないとね。


親戚や友人、知人、仕事仲間の中には、


ローン完了まであと数年のところで、近所からの火事のあおりをうけ、自宅が全焼した人もいる。


階段から落ちて腰の骨を折り、以後腰がまっすぐ伸びなくなった人もいる。


障がいを持つ子どものケアに日夜奮闘していたら、ご主人が彼女を作って家を出て行った人もいる。


会社社長のご主人の急死直後、実は莫大な借金があったと判明し、相続放棄の手続きをとることで借金問題は解決するも、当然ながらスカンピンになった人もいる。


苦楽を共にした配偶者と2人で老後をゆっくり過ごそうとした、まさにその時、病を得、後遺症で発病半年も経たずに両目の光を失った人もいる。


ブラック企業に酷使されたことが原因で心のバランスを崩して引きこもりとなった子どもさんが、回復しないまま中高年と呼ばれる年齢になってしまい、苦慮している人もいる。


まあ、大したことは起きずにつつがなく人生を送っている人もいることはいるだろうが、少ないのではないかな。


言えることは、どんな人にとっても時間は前へ進んでいくということ。だったら、失ったものより残ったものに目を向けた方が、それはよりスムーズに流れていくし、ここが大切なポイントなのだけれど、世の中、いろいろな人がいるから、そこも希望を捨てないでおきたいね。


あのフジコ・ヘミングも言っていたじゃない。
「ピアニストとして立とうとする私に意地悪なことをした人もいっぱいいたけれど、あなたの演奏で救われたと励ましてくれた人もいっぱいいたのよ」。


写真は、1番上の孫と1番下の孫。

がんの手術、入院〜経済面から〜あまり深刻にならないでおこう。

f:id:ellenyannyan:20220905221543j:image

(注)9月3日に書いた記事。

 

眠れない。困ったものだが、流れにまかそう。こういう時は、眠ろう眠ろうとすればするほど、気持ちとは裏腹に目が冴えてくるのが常。


もちろん、アルコールは厳禁。これも、こんな状態で飲むと、酔えないどころか、逆に頭が変にシャープになり、考えなくてもいいことを考えてしまう。


今日の午前中、夫と病院に行く。今度は心臓の検査。
本当に手術を受けるって大変なんだ、、、身体がそれに耐えうるだけの条件を備えているかどうか、隅々までチェックしないといけない。


それと、新たに浮上したのだが、がんが出来た位置からして、もしかして前立腺に転移している可能性もなきにしもあらずなので、そちらの検査もすると言う。

 

経済的な不安も増している。夫は自営業。仕事を休めばたちまち収入に響いてくるのだ。
妻の私も、コロナ第7波の影響で9月度もまだ3日しか仕事が入っていない(なんて、考えるところあって受けたくない仕事はお断りしているので、選ばなかったら仕事はある)。


ううむ、、、。
もっとも、保険があるし、高額医療費のバックもあるし、最悪、まさかの時のためにプールしておいた普通預金の口座がある(老後資金用の定額預金や小銭をコツコツ貯めた旅行預金とは別)。


あまり、深刻にならないでおこう。ひどい環境で育ったにも関わらずまっすぐに育った娘と可愛い3人の孫もいるのだし。


写真は、3人目の孫。

有機野菜を前に蘇る、かつての縁談。

f:id:ellenyannyan:20220905215914j:image

(注)9月1日に書いた記事。

 

今月から有機野菜の宅配を頼むことになった。

 

がんを患った夫の健康に配慮し、4月から食材はすべて有機物にしているのだけれど、自然食品店は遠いし、一般のスーパーなどで買った野菜を酢水に漬けて農薬除去する手間も億劫に感じられてきたためだ。


第一回目に配送された野菜を見ると、正直、
「えっ、あの値段で、これだけ?」
と言う感じ。
反面
「農薬を使って普通に(?)野菜を作るだけでも大変なのに、そのうえ、、、なのだから、こんなものかな」
とも。


野菜関連で思い起こせば、私が大学4年生の時、養豚農家の跡取り息子との縁談が互いの親同士との間で、密かに進められていたものだ。
何でも、父親同士が知り合いで、ある時、互いの息子と娘が同学年とわかった。
「一度、2人を会わせてみたらどうかな。うちは南国の〇〇大を来春卒業予定で、岡山県の公務員試験に合格して、就職も確定している。もし結婚したら、娘さんには家業を任せたい。これからの時代は、農業も養豚も、経験ばかりでなく知識と新しいものを取り入れる積極性、そしてきちんとした計数管理が必要だ。大学で4年間学んだ娘さんなら、きっとうまくやってくれるだろう」。


そこまで言われて、父は相手方の息子を用事ついでに見に行った(冬休みで帰省していたのだ)。
実直な青年で、父は一目で好感を持ったそうな。
「こりゃ、絶対に2人を会わせにゃいけん」。


とは言え、何事もタイミング。2人とも、通う大学がある町に下宿していて実家に帰るにも簡単にはいかない身ゆえ、会わせる機会はそうあるものではないところに、その冬、私は学生最後の思い出作りと称して友人と旅行に行き、他にもアルバイトの都合その他でけっきょく帰省せず、卒業後は大阪で働き続けたので、その話は自然と立ち消え。親たちだけの間でおさまったわけだ。
そもそも! 
私もそうだったけれど、相手の男性だって結婚なんてまだ考えてもいなかっただろう。


確かに、私は土や草に触れるとホッとする人間だし、動物も嫌いではないし、農家である父方の本家に行くたびにそこの牛や鶏と遊んで家畜にも親しんできた。
とは言え、そのことと、農業や畜産を生業(なりわい)にすることとは、また別の問題である。


それでも、何かのご縁があって親同士の話し合いが現実になっていたら、多分、私は今ごろ有機農業をやっていたと思うのだ。


写真は、1番上の孫と真ん中の孫。
1番上の孫は動物や昆虫が大好きで、将来は動物園に勤めたいと望んでいるが(ちなみに第2志望はコック)、はて、どうなるか?

女の友情はハムより薄い?〜というわけでもないんだろうが。

f:id:ellenyannyan:20220905214740j:image

(注)8月31日に書いた記事。

 

自分、もしくは大切な家族、又はそれに準ずる人が、一般認識で「重篤な病」になったら、、、?


ここで、我が体験を明かす。


面識もあり(1人は小中の同級生、もう1人は社会人になってからの趣味仲間)、途切れ途切れながらも、○十年と交流があり、ゆえにLINEでも対話していた、2人の友。

 

寒中見舞いと他の何かの返信ついでに我が夫がガンを患っていることを告げ
「まわりの方々からは、がんは今や2人に1人がなる病気ですから一緒に頑張りましょうね」
と励まされ、夫と私もそれを聞いて前向きになったとの旨、添えた。


このお二人。どちらも肉親がガンに罹患し、1人はその肉親が亡くなった。
だから、気持ちがわかってくれるかな、と甘え(今にすれば)過ぎたかな、、、。


2人とも、私からの告知メールを受信したとたん、ピターッとメールは止まった、、、。


きっと、何をどう返していいか、わからないのだと思う、、、私も30代の時にニフティで親しくしていた人から自身のガンを告知され、どう返事をしていいかわからず、うやむやにしているうち、その方が亡くなられたということがあったからね(本当に申し訳ないことをした)。


それを百も承知で、このお2人、65歳の私とほぼ同年齢。相応の人生体験があるはずで、ならば、、、と。


実際、この2人以外の何人もの友人や仕事仲間からは
「大変ね。私は当事者ではなくても、、、」
云々との趣旨のメールを受け取った。


当の夫にこの話をしたら、夫もガン告知をしたら、かつての友人2人から、見事に連絡が途絶えたとか。


別に、慰めとか励ましとか、そういうのを求めているのではないのだけれどね、、、個人の悩みはその人にしかわからないから、、、ガンを患った夫の苦痛や悲しみが、妻の私にも本当にはわからないように。


うーん。何かなあ、、、とも感じる昨今。


写真は孫たち。

転移していなかったがん。

f:id:ellenyannyan:20220905214320j:image

(注)8月30日に書いた記事。

 

大腸がんを患った夫。手術のための第一弾の検査を今日受けたが、幸いにも転移していなかった。

 

心よりホッ。

 

それを伝えた娘からすぐにメール。

「来春、小学生になる真ん中の子はもう決まったランドセルを背負って京都のじいじばあばに診てもらう、と張り切っている」

と。

 

このいじらしい期待に、

「神様、どうぞ応えてやって下さいまし」

との気持ちでいっぱいだ。

 

写真は、孫たち。

夫も、落ち着いたら、じいじばあばと慕ってくれる孫たち(まあ、小学生のうちだろう)と、ハワイかグァムかオーストラリア、国内なら、沖縄に行きたいと望んでいる(年齢に関係なく全員で楽しめるから)。

 

恐らくは生前最後の旅行。

1番上の孫とは、台湾と沖縄旅行、どちらも大いに楽しんだ。

夏の終わりの腹痛

f:id:ellenyannyan:20220830204208j:image

(注)昨日、書いた記事。

 

夜半に突然目が覚めた。
「痛い」。
胃が攣っているのが、はっきりわかる。その都度、盛大な汗。時が時だけに簡単には病院にいけないから、夏布団をぎゅっと握り締め、歯をくいしばって何とか耐えるが、思わず声が出る。


振り返れば、年に数回、私はこの種の痛みに襲われる。
胃が攣って、その強度が強ければ、嘔吐。以後も1日か2日は、断続的な痛みに悩まされる。
消化不良というやつだ。


過去にこれをおこさせたのは、ビアソーセージであったり、生のままりんごやトマトやヨーグルトや豆乳とミキサーにかけた人参ジュースであったり(人参を軽くゆがいてジュースに使えば大丈夫)、取り過ぎたエンドウ豆であったり、今回は氷だ。
焼酎のレモン割りに入れた氷が多過ぎたのだ。


痛みって、辛いね。ただ、このたびは嘔吐がなかっただけでもマシ。吐くのは、これまた苦しいからね。


今日は一日、横になったり、起き上がって少し家事をしたり、ダラダラ過ごした。


夫の療養があるだけに、妻の私だけでも健康でないといけないのだが。


写真は、孫たち。