本と映画
(注)2021年12月4日に書いた記事。 昨日は、午前と午後、2度も風呂に入り、TSUTAYAのネットレンタルで借りた映画(カサヴェテス監督「グロリア」。1980年、アメリカ)を観た後、コンビニおでん(大根、こんにゃく2種、練り物、昆布、卵、ちくわ)を焼酎と共に流し…
(注)11月20日に書いた記事。 人間は多面体だと、つくづく感じる。 このたび鬼籍に入った瀬戸内寂聴。ヤフコメに「幼な子を置いて夫以外の男と駆け落ちするし、その後も次々と妻子持ちに恋して人の家庭に波風立たせるし、出家した後の言動も僧籍者にあるまじ…
(注)11月17日に書いた記事。 瀬戸内寂聴(写真はWikipediaから)が手がけた小説も伝記物もエッセイも対談集も古典の現代語訳(「源氏物語」)も、ずいぶんと読んだ。ぶっちゃけ、伝記物やエッセイや古典の現代語訳はとても面白かったが、こと小説に関する限り、…
(注)10月30日に書いた記事。 「ノーラ・ウェブスター」(コルム・トビーン 作、栩木伸明 訳)。 アイルランドの作家コルム・トビーン(映画「ブルックリン」の原作者)が、自分の母親をモデルに、一説では12年の歳月を費やして書き上げた長編小説。 特に事件らし…
(注)10月29日に書いた記事。 ロボット・イン・ガーデン(デボラ・インストール作、松原葉子訳)。 (あらすじ)AI(人工知能)搭載ロボットが人間と共依存する近未来のイギリス南部。妻にも愛想をつかされた34歳のプータロー、ベンは自宅に迷い込んだ壊れかけの旧…
(注)10月13日に書いた記事。 映画(添付画像を参照されたい)にもなった、三島有紀子作「しあわせのパン」。その終盤あたりにこう書いてあった(概略)。 「好きなものを集めると、好きな人が集まってくる。つまり、いろんなことが、まわりまわっている」。 そう…
(注)10月4日に書いた記事。 書家、画家、篆刻家、陶芸家、料理家、、、と、さまざまな顔を持ち、おのおのの面で「美」に生きたマルチ芸術家、北大路魯山人の、これは「食」にまつわるエッセイ(1930年から53年にわたって書かれた)を集めた書。どの項も、いか…
昨晩、アーウィン・ショーの短編集(常盤新平訳)を再読していて、あらためて認識した。素晴らしいストーリー構成と剃刀のように鋭い心理描写。行間から、情景がまざまざと浮かび上がってくる。まるで映画を観ているみたい。 ふと、大学で文学を講義しているあ…
久方ぶりにいい映画を観た。 「八月の鯨」(原題"The Whales of August")。今から34年前に撮られた。 特にナニカが起こるわけではない。特徴あるキャラクターが登場するわけでもない。ただ、小さな島で暮らす老姉妹とそれを取り囲む老人たちの日常が淡々とえ…
(注)6月12日に書いた記事。 痛い。それでも、少しずつ軽減してきている。あと少しの辛抱だぞ。 昨夜、TSUTAYAのネットレンタルサービスで送ってもらった、アメリカのテレビドラマ「ルーツ」を再観していた。 私が大学生だった頃に世界中でベストセラーとなり…
(注)4月15日に書いた記事。 娘の育児支援のため、またも大阪に向かっていた、今日。コロナ変異ウィルスが猛威を振るい、感染者激増している中での大阪行き。明後日から4月は8日仕事を請け負っている身。大丈夫なのか、と危惧しつつの行動。 それにしても、コ…
はい。 今日は午前中に最低限の家事をすませ、午後はずっと眠っていましたね、、、まあ、昨夜、いろいろと考え過ぎてどうにも寝つかれず、50年前に読んだヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を取り出してめくっていたところ夜が空けてしまい、けっきょく…
(注)1月31日に書いた記事。 書棚を見ていたら、あの「風と共に去りぬ」が目に入ってきた。中学校一年生の夏に河出書房から販売されていたハードカバーで一気読みし、大人になってから文庫本で再読したのだ。 12歳の女の子には、夫婦間のことなど、わからない…
我が書き進めているフィクションの各シーン書き(詳細プロット)。はい。本日の午前を持ち、完成しました。予定より1日早い。 いくら映像として脳裏に勝手に流れてくるとは言え、それを具体的に文章化し、登場人物のセリフまで記録するのは、そう容量があるわ…
(注)1月18日に書いた記事。 「トム・ソーヤーの冒険」などで知られるアメリカの作家、マーク・トウェインの手による「王子とこじき」を読んだのは、小学校3年生の冬だった(その時のは、児童向けに易しく書き直されたもの)。なぜか、55年経った一昨日の夜。急…
(注)12月21日に書いた記事。 昨夜は遅くまで、エドガー・アラン・ポーの作品集を読み返していた。「黒猫」や「アッシャー家の崩壊」「赤死病の仮面」などで知られ、世界初の推理小説を書いたともされるポーは、そんなに好きと言うわけでもないが、どこか気に…
久々にアキ・カウリスマキ監督(フィンランド)の映画を再観した。邦題「愛しのタチアナ」(1994年)。1960年代のフィンランドを舞台に、整備したばかりの車でドライブに出た冴えない中年男2人組が、途中でやはり冴えない出稼ぎ女性2人組と知り合い、港までの道…
扁桃腺除去の手術で入院した孫の付き添いをつとめた帰りの電車の中で、興味深い本を読んだ。 「ちょっとだけ・こっそり・素早く<言い返す>技術(ゆうきゆう著)」。 現役の精神科医が、「やりっぱなし」と「やられっぱなし」な人、双方の心理と、主に後者(「や…
メル友の1人は、小学校5年生の時に、文学好きの母親の本棚から三島由紀夫全集を引っ張り出し、そこに収録されていた「美徳のよろめき」を読んだとか。 「えーっ、わかったの?」 と驚く私に、彼女は 「ストーリーだけはね」 と軽くかわした。 彼女いわく、美…
私って、やっぱり活字が好きなんだなあ。 以前にも、ブログでも他のサイトでも発表したけれど、私は「本が読めて、文が書けて、酒があれば、それでオッケイ」のタイプなのよ。 望めば、これに、年に一度か二度の旅(旅行ではない)があれば、大満足(コロナ禍で…
気付かれたことはあるまいか、昔話には「だんご」だの「まんじゅう」だの、いわゆる懐かしのお菓子がよく登場すると。 口承の昔話ばかりではない。文字で書かれた物語、少なくとも昭和30年頃までに書かれたものには、かなりの頻度でこれらは出てくる。 例え…
最近、やたら、眠くて眠くて、仕方がない。家族からも、冗談混じりでからかわれる始末。「いつも、いつもウトウトしている」。 もっとも、恐らくはこのお陰で、加齢黄斑変性の症状がよくなり、視力も回復したとなれば、「いつも、いつもウトウトしている」こ…
コロナによる自粛で、相変わらず、読書と雑文書きと映画鑑賞と料理に暮れる日々。わけても、近くにある病院でクラスターが発生して以来、周辺の店はスーパーと薬局をのぞいて軒並み休業の札を掲げたから、通りから本当に人が消えてしまった。 もう腹を決め、…
漢字が苦手なため、どちらかと言うと時代小説は敬遠しがちな私だが、感ずるところあって、古本屋で見つけた「江戸の商人力」(細谷正充編。佐江衆一、杉本苑子、平岩弓枝、山本周五郎他作)を読んだ。 かの赤穂浪士討ち入りを武器面から支援したとされる天野屋…
我がブログ。新たなカテゴリーを設けることにした。「本と映画」のカテゴリー。 ビジネスやセールスなどのハウトゥものや経済経営関連の本、コミックはもちろん、広く「働く人」や「仕事」を取り上げた本や映画も紹介したいと思う。 常々、感じているのだけ…