組織とは何ぞや?〜豪雨の日のデモに思う。

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九州北部を中心に記録的な大雨。特別警報は解除されたものの、河川氾濫や土砂災害が多数発生し、地盤も緩んでいるため、今後も予断を許さない。


思い出すのは、2年前の7月上旬のある日のこと。

ドラッグストアでの健康飲料のデモンストレーションが予定されていたが、前日から近畿一帯を豪雨が襲い、当日は朝っぱらから私が住む京都にも現場の店舗がある大阪北部にも共にレベル3の警報が出ていたので、私はデモは中止になるものと思っていた。


実際、バスの遅滞がありながらもようやくたどり着いた店舗の責任者は、私とメーカーの営業マンに尋ねた。

「こんな日だから、(デモの)日にちを変えてもらった方がウチとしてはありがたいんだけれど、そういうのは出来ないの?」

営業マンは答えた。

「申し訳ございません。私どもは組織の一員として動いているので、ほんの少しの変更でも連絡して許可を得ないといけないんです。しかも、担当地域からブロック、ブロックから支部支部からエリア、エリアから本社の販促部という流れになりますので、それなりの時間もかかるんです」。


聞いた店舗責任者。

「まあまあ、難儀なことね。ウチのチェーンは現場で発生したイレギュラー事態の対応は、ある程度まで現場の判断に任せてくれるわよ」。


私には店舗責任者の気持ちがよくわかる。

ホンマ、時に前方を見ることも難しくなるほど強い雨が降りしきる中、誰が店に来てくれるのと言うのか。

ここは、やはり日を改めた方が、利益の面からも、店側、メーカー側、そして実際にデモを行うデモンストレーター側にも良い。

営業マンも内心ではそう思っていることだろう。


そうはわかっていても、、、「組織」なるモノの前ではどうにもならない。


組織って何ぞや?

状況によっては、もう少し融通を持たせて欲しいよね。


写真は、昨年に高野山に行った時、極楽橋駅から登るケーブルの中で写したもの。

これくらいの雨なら、ロマンに浸れるのだが、、、。