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土曜日と日曜日は、滋賀県は近江鉄道沿線にあるまち、八日市の大型スーパーでキウイフルーツのデモ。
業務自体はキウイフルーツを切って出すだけだから楽なはずだったが、実際はクタクタに疲れた。
理由は品出しも兼ねていたから。
建前上は、私たちデモンストレーターは商品をお客様に紹介して購入を促す「宣伝販売」が役目で、品出しは基本的に店の従業員の仕事。
とは言え、主に人手が足りないとの理由のもと、しばしば担当商品の品出しを依頼される。
品出しをするたび、いかに自分に体力がないか思い知らされる。
「えーっ。品出しなんて、商品をバックヤードから出して売場に並べるだけ。体力なんて必要ないじゃない」
とおっしゃる方もいるかも知れない。
いえいえ。そうは問屋がおろしませんよ。
わけても整形外科系の持病を持つ私。担当商品によっては、モロ腰や膝に痛みがくる。
担当商品の品出しだけならまだよい。
十数年前、つゆのデモで行った店では
「今日、バイトの子が2人も風邪で休んどってな、、、。人が足りへん。オタク、オタクの会社のつゆの他にも特売のみりんとかすき焼きのタレとかも品出ししてよ。オタクが(デモを)やるつゆは、値下げして広告も打っとるさかい、放っておいても売れる」
と言われ、その日の業務はほぼ品出し。試食のうどんはたったの3回作っただけだった。
こんな有り様でも、メーカーや派遣会社は
「お店の指示に従って下さい」
と容認。
おかげで、こちらは、夕方には腰が張って翌日以降も苦しんだものだ。
それに、品出しは確かに誰にもできるかも知れないけれど、店が忙しい時には手際の良さを求められるので、それにはやはり「慣れ」と「要領」が必要ね。
写真は味噌汁(public domain)。
個人的に、身も心も疲弊した時にはこれが一番。