人間はなぜモノに執着するのか?
その前に、あなたは、こんな趣旨の文章を読んだことはないか。
「ほんの70年くらい前まで、先進国とされる国々ですら、食べ物に困っている人は大勢いた。
有史以来、ごく一部の特権階級を除き、人間は飢餓との闘いに明け暮れていたのだ。
闘いは辛い。
辛いぶん、強烈なインパクトを持って脳に働きかけ、潜在意識として記憶に残る。
これが、子や孫、曾孫、その次も、、、と何代も続くうち、遺伝子に飢餓への恐怖心が刷り込まれ、現在に残っている。
だから、人間は、ちょっとやそっとダイエットしたところで、なかなか痩せないのだ」。
このお説。きっと真実だろう。
同時に、人間がモノに執着するのも、結局はこれと似た理由だろう。
やはり、ほんの数十年前まで、特権階級以外の人間は本当にモノを持っていなかったからねえ。
モノがないことへの恐怖心も遺伝子に刷り込まれてしまったのだろうね。
写真は、1番上の孫と真ん中の孫。
背景から、いかに室内にモノが溢れているか、わかっていただけると思う。
こんな小さなうちから、整理整頓を心がけねばならなくなったほど、今の世では、かえって「持たない」、そして「買わない」勇気が必要とされている。