キャッシュレスに関連する「お金の使い方」ネタ記事も、いよいよ大詰めだよ。
前回の続き。
南国の陽光の中ではまばゆい輝きを見せるのに日本の湿り気を含んだ風景の中では浮いてしまうクメールの民芸ファブリック。
いくら、粘りとオジサンの同情を巧みにひく売り子の販売テクニックに押されたからとて、なぜ夫はあんなにたくさん買ってしまったのだろう?
そもそも、夫が買ったのは、ファブリックだけだろうか?
違う。
ファブリックというモノの他に、それを前にした時の高揚感やら感激やら、要はいつもとは異なる「非日常」というか「トキメキ」も買ったのである。
そう、買い物は、米や味噌やティッシュその他の生活必需品を買うのでなければ、基本的には非日常なトキメキ行為。
「非日常」かつ「トキメキ」であるがゆえに、人は、モノといっしょに夢や未来をも買い、「満足」を得るのだ。
例えば、コートを買う時を想像されたい。
あなたが買うのは、コートのみならず、同時に、どんな時に着るのか、どこへ出かけるのか、インナーやマフラーはどのようなものと合わせるのか、そういう夢や未来を伴うワクワク感(=満足)も買っているはずだ。
買い物の究極はモノを買うのではない。満足を買うのだ。
浪費したけれど、ベトナム・カンボジア旅行で得たものは大きかった。
なぜなら、繰り返しになるが、これに気づいたことで、自分の「消費のクセ」がわかったからねえ。
続く。
トンレサップ湖では、店も病院も学校も湖上にあるんだよ。