生活のために働く女性と趣味のために働く女性〜非常時には助け合おうよ。

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女性が多い非正規の職業には、しばしば2つのタイプの女性労働者が存在する。

ズバリ、生活費や子どもの学費を稼ぐために働いている人と、習い事やら仲間とのランチやら旅行やら趣味のための費用を捻出するために働いている人と。

で、昨今のような非常時になると、少なくなった仕事の割り振りをめぐり、両者の間でしばしば軋轢が生じる。
「何で売上が大したことがないあの人に仕事を出すの?」
とか
「育ち盛りの子どもたちをかかえている我が家とは違って、彼女は稼ぎのいい旦那さんと2人暮らしで温泉三昧じゃないの。仕事がなくても困らないはず」
とか。

個々が置かれた状況と、仕事への意欲や向上心も含めた上での販売スキルは必ずしも一致しないことを知っている派遣会社の人選係は、ここで悩むことになる。

具体的には、
「メーカーや現場であるお店の人の評判もよく、きちんと業務をこなしてくれるAさんに仕事をして欲しい」
と本音では願っていても、
「全体にちょっと頼りないんだけれど、 Bさんはシンママで生活を背負っているから、今回は、、、。別にクレームがあったとか、そういうこともない人だし」
となるケースもあるのだ。
そりゃ、人選係も人間だからね。

いろいろな意見はあろうが、この際は、やはり前者の「生活費や子どもの学費を稼ぐために働いている」タイプのデモンストレーターに優先して仕事を振って欲しいと願う。
習い事だのランチだの旅行だのは、なくても生きていけるしね。

この際だ。助け合おうよ。
私も、新型インフルエンザ流行による仕事激減の時には2人の人に助けられた。

当時、娘は学業を終えたもののまだまだ残っていた事業の負債返済に追われていたのだけれど、事情を知っていた同業者の1人が、自分にまわってきた仕事を
「うちはお父さんと2人、年金でどうにかやっていける。だから、これはこけこっこさんにまわしてあげて」
と派遣会社に頼んでくれたのだ。
また、顔なじみのメーカー営業マンは、私に仕事の指名がいくよう、取り計らってくれた。
恩は一生忘れない。

写真は、昨日の京の町散策での一情景。