63歳がのしかかってくる。

最近、イライラが募り、それと並行して下がっていた血圧が再び上昇し、あまつさえ動悸が止まなくなっているのは、コロナが原因ばかりではない。
我が家特有の事情がある。


実は、来年の3月までに今の住まいを出ていかねばならないのだ。
また引っ越し。
ああ!


もう嫌だよ。
私の妊娠と共に、生まれ来る子どものため、金をかき集めてローンを組んで一軒家を購入したのが、1985年。
娘が生まれる数ヶ月前だった。


それから、夫が事業でこしらえた借金で家を手放して京都に越し、夫の新しい仕事がなかなか軌道に乗らなかったり、家賃が高過ぎたり、家と仕事場が別は不経済とかのの理由で移り歩き、、、うーん、今の家が4軒目かな。


引っ越しのたびに金がかかり、我が家は収入アップしても、その時の浪費の詰め合わせに常にヒイヒイ。
何があるかわからないし、私の仕事自体が不安定だから、私はギャラをもらうたびに一定額を定期預金し、イザという時に備えてきた。
だから、今回のような非常時でも、しばらくの間は何とかなったのだけれど。


借家はあれど、権利金や更新料が高かったり、それらが安いと思うと2年契約の定期借家(つまり2年後には大家の都合でまた出て行くことになるかも知れぬ)だったり、どうもお互いに要望がマッチしない。


そうこうするうちにも時は流れ、63歳という年齢が嫌でもズシンと肩にのしかかってくるのである。