人生は自己責任か?

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毎日、3人の子どもの阿鼻叫喚の中で生きている娘。
この子が赤ちゃんの時だったから、35年前ね。


購読していた朝日新聞の読者投稿欄に、27歳の主婦がこんな投稿をしてきたのだ。


「離婚がなぜ福祉の対象になるのか? その人を配偶者として選び、子どもをもうけたのは自分の責任だ。まして婚姻外で親となったのなら尚更のこと。こんな人たちのために税金が使われるなんて!」


この論理。今のコロナ禍において、支援を求める芸人などのフリーランサーや水商売を含む自営業に向けられる一部の人のセリフと、すごく似ているよね。


「好きで就いた仕事でしょう?」
「儲かる時には儲かるんでしょう? じゃ、(儲かっている時に)なぜそのぶんを蓄えておかなかったの?」
「給与所得者の私たちが及びもつかないカネを稼いできたくせに!」


要は自己責任と言いたいわけね。
でも、完全な人間はいないのだから、人生の中途で責任が取れない事態が発生することはじゅうぶん考えられうるし、間違いや失敗をおかした時にやり直しなり軌道修正なりが許されない社会は、あまりにも息苦しい。


なお、くだんの主婦の投稿。現在の言葉に置き換えれば大炎上し、反論が山のように寄せられた。主婦自身も糾弾された。


もっとも、表には出さずともこのような考え(基本的に人生は自己責任)を持つ人は、いつの世にも必ず一定数は存在する。
そんな人が、たまたま大臣なんかだったら、庶民はたまったもんじゃない。


写真は、鴨川にて。