ガヴァネス(女家庭教師)の労働条件は、21世紀の今日でも、、、。

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昨日の記事で、かつて女性が就くことが出来る数少ない職業の一つであったガヴァネス(女家庭教師)を取り上げ、
「ガヴァネスは、就くには相応のスキルを要する割に社会的地位が低くて身分も不安定など、労働条件が、世紀は違えど、我々デモンストレーターが置かれている環境と似ている」
と書いた。


もっとも、ようく考えてみれば、、、。


この図式、21世紀になって5分の1が経過した現在になっても、女性が多い職種には当てはまることが少なくない。
デモンストレーターばかりではないのだ。
例えば、いとこの1人が就いている保育士もそうかも知れない。


子どもの心理を読み取り、ピアノ演奏や体操やお絵描きなど、極めて専門的な知識と技能を要する保育士。
それなのに、未だ、
「子どもと遊んでカネをもらえるんだから気楽なものだ。何で高い報酬を出さねばならないのかね」
などと、本気でのたまう輩(たいていは、子育てを妻や母親に任せきりだった、現役時代はエリートと呼ばれた男性)が
いるそうな。


ガヴァネスに話を戻すと、その不遇な実態は、やがて福祉面でも取り上げられるようになり、フェミニズムの興隆につながったとか。


今回のコロナ禍で明らかになったことの一つに、悪い意味での「女性の慎ましさ」がある。


自らの待遇について疑問を持ち、雇用主と話し合いを持つことは、性別はもちろん、既婚未婚、子持ち子なしなど、個々が置かれた環境に関係なく、一労働者としての権利のはずだ。


写真は、1番下の孫。