老兵は死なず。ただ消え去るのみ。

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最近、こんな趣旨の内容の記事を、繰り返し書いた。


デモンストレーター界は今後は変わっていくし、縮少もしていくだろう」
と。


さらに、これは今回のコロナ禍とは基本的に関係はなく、実は水面化でゆっくりと進行していた。コロナ禍は、あくまでその時期をはやめたに過ぎないのだと。


あくまで個人的な見解ながら、私はそう感じている。


まあ、ぶっちゃけ、時代の流れとくくられるやつですよ。


ここで、皆さん、思い出して欲しい。
かつて、写植オペレーターという花形仕事があったけれど、Macの登場で業務自体がデスクトップ化し、消えてしまったことを。


否! 正確には、Mac操作をマスターしてデスクトップ化に適応出来た写植オペレーターは、より付加価値がある電産写植オペレーターとして業界を生き延びることが出来た。


デモンストレーター界にも同じ波がやってくるだろう。実際、もう7、8年ほど前から、デモンストレーションの前後の業務(指示や報告書作成)は、急速にデジタル化している。
結果、ネットを使えないデモンストレーターは、仕事を淘汰されていっている。


今後は、このデジタル化が本来のデモンストレーション業そのものにも浸透していく可能性が高い。


人間相手の仕事だけに、浸透速度は当面は「緩やかに」だろうが、まず間違いなくデジタル化が占める割合は高くなっていく。


この流れについていくかどうかは、人それぞれ。


ちなみに、私自身は、仮に波に乗れず取り残されたとしても、あまり衝撃は受けないと思う。
有名なゴスペル歌の歌詞を引用したかの元帥の演説ではないが、
老兵は死なず。ただ消え去るのみ」
と比較的に淡々とデモンストレーション業をたたみ、冷静に以後を考えるのではないか。
年齢を考慮しても、次代を担う世代をフォローすることに価値を見い出すシフトに変更して少しも不自然ではないし。


こんな考えになる理由の一つは、この仕事を天職と感じるほど愛してやまないから。
散る時は散る。
未練なく、名残も残さず、きれいに。
好きなればこそ、デモンストレーターとして活躍出来た時代と共に、静かに、音も立てず、誇りを持って消えていきたいものだ。


写真は、3人の孫たち。