人は自分の人生を生きることに忙しい〜だから、自分から動く。

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先の投稿で、
デモンストレーター(少し前ならマネキンと呼ばれていた)は、あまり、補償とか、そういう社会労務的な面には興味がないのか?」
と問うた。


さらに、
「そのことをいいことに、派遣会社も、それなりに私たちを扱うのか?」
と。


詳細は明らかに出来ないのだけれど、まあ、大筋のところでは、当たっているかもなあ。
そして、ぶっちゃけ、多大なる損失を被っているわなあ、、、興味がなく、知識もないぶん、受けられる恩恵も受けられないケースも出てくるんだから。


もっとも、これは、デモンストレーター界に限ったことではなく、特に女性が多い職種にはしばしば見受けられる傾向。


正直、こちら側にも問題はあるんですよ。
「1日のギャラが他の派遣会社とどれくらい違うか」
「連続して現場に入るといくら特別手当がつくか」
など、細かいことは気にするくせに、人権意識というほどではないにしろ大元の「労働者としての基本的な権利」には驚くほど無頓着な人が多い。


無頓着ゆえに、こんなタイプに限って、
「ぜんぜん仕事がなくて私たちが困っているのに会社は何もしてくれない」
と、恨み節を口にする。


してくれませんよ!
とあるベテランデモンストレーターが、私がまだ駆け出しだったころ昼食の席で教えてくれたが、会社にとってデモンストレーターは「単なる駒」なんだから。


少し話はずれるが、アメリカのフィギュアスケート選手のナンシー・ケリガンは、ライバルだったトーニャ・ハーディングの半生をえがいた映画の感想を求められた時、
「(映画を)観ていないので、何も言えないわ。私は私の人生を生きることに忙しいの」
と答えたとか。
ふむふむ。大人の回答ね。
きっと、これと同じようなことを、派遣会社側も
「どうして助けてくれないの?」
と尋ねるデモンストレーターに向けて返すだろう。


そう。基本、人はみな自分の人生を生きることに忙しいのだ。
まずはこのことを認識する。
ここから、次のステップにも冷静かつ前向きに進めると思う、、、状況を嘆いたり世を呪うのではなく。
要は、私も含め、デモンストレーターたちはもっと法律や社会保障労務についてお勉強しないといけないということなのだ。


幸い、現在では、SNSにより、その世界の素人でもかなり詳細な情報を手に入れることが可能。質問すると、痒いところに手が届くほど丁寧に教えてくれるし。
もちろん、間違っていたり、ええ加減な情報も少なくないから、複数の情報ソースを持っておくことだわなあ。


とにかく、人は自分の人生を生きることに忙しいのだ。
だから、自分の方から五感を駆使して働きかけ、動かないと、状況は変わらない。


写真は、自ら望むスローライフを実践した、アメリカの画家ターシャ・テューダー
彼女とて、ボーッと思っているだけで「マイ・ライフ」が実現出来たわけではないよ。
イメージして、粘り強く願い、粘り強く動いて、50歳も半ばになってからようやく自分にとっての理想郷に住むことがかなったのだ。