かつて、女性が就ける職業は限られていた。

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近所にあるスーパーの売り物の一つ、「野菜朝市」が今週から復活したのは嬉しい限り。
産地直送の採れ採れ野菜が、お手頃価格で手に入る。


「私たちの仕事も再開か」
と期待したくなるが、感染第二波が恐れられていることもあり、まだ先になりそうだ。
「(メーカーは)今年いっぱいは試食を見送る可能性もある」
と予測している仲間もいる。


もっとも、時期はいつになるかわからないとしても仕事があることはありがたいことだね。
イギリスはビクトリア朝に活躍した女流作家、シャーロット・ブロンテが書いた「ジェーン・エア」を51年ぶりに読み返す機会があり、再認識した。


「男性の庇護のもとに暮らす」=「結婚」こそが、女性の幸福とされていた、あの時代。
俗に女中だの洗濯女だのと言われていた家事使用人をのぞけば、女性が就ける職業は限られていた。ジェーンが就いていたガヴァネス(住み込みの女家庭教師)も、その限られた一つだったのだ。


驚いたのは、登場人物の1人、グレース・プールが就いていた看護師という職業に対し、極めて侮蔑的な言葉が投げかけられていたこと。


ん、、、?
看護系の学部や学科が受験生に大人気である今日日の実態を考えたら、
「ええっ」
と、思わず驚きの一つも出てきそうだ。


もっとも、当時の看護師は、病人の召使扱いの待遇。さればこそ、やはりビクトリア朝を生きた近代看護の母フローレンス・ナイチンゲールが看護師になることを反対された理由がわかる。
ナイチンゲールの伝記にもあらわされていた。
「看護師は、いわば女のクズがなる職業」
だったと。


なかなか興味深いものだ。


写真は、そのナイチンゲール(Wikipediaより)。