やたら眠いわけ〜名作を再読

最近、やたら、眠くて眠くて、仕方がない。
家族からも、冗談混じりでからかわれる始末。
「いつも、いつもウトウトしている」。


もっとも、恐らくはこのお陰で、加齢黄斑変性の症状がよくなり、視力も回復したとなれば、「いつも、いつもウトウトしている」ことは有利に働いたでしょ。


眠くてたまらない現象のこれは、コロナ禍によるステイホームで時間が出来たこともあり、10代の頃に読んだ、俗に「名作」とされる本を読み返す試みを始めたことにもある、、、たぶん。


なぜなら、名作読了後の脳の疲労度と言ったら! 頭がボーッとして、熱病にでもかかった感じ。初読ではなく、したがって筋の運びや登場人物のキャラを知っていての再読でさえ、こう。


名作に接することは、ある面で作者のほとばしるエネルギーと対坐すること。よって、脳の体力が必要なのだ。
なるほど、高校の国語の先生が、
「いわゆる大作は若いうちに読んでおくように」
と言った意味がわかったわ。


もっとも、名作を体力が落ちた脳で読み返すことは、それなりの利点もある。人生経験から、若い頃には見えなかったものが見えてきたり、別の視点でとらえることが出来るようになるのだ。


となれば、疲労疲労でも、これはただの疲労ではない。幸せな疲労だね。


次は何を読み返そうかな。