おしゃれな男性が増えたら日本は変わる〜その2

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(注)12月8日に書いた記事。

 

先週に3日間入った現場は、大阪府内の某スーパー。近くに大きな団地があるせいか、比較的に高年のお客様が多く、1人で買い物をされる「おじいさん」の姿もけっこう見られた。


仕事3日目の午前中。
くすんだ色調の濃いオレンジ色(パッと見、柿色に近い)のパーカーを着た、推定70代の総白髪の男性が、私が立っているデモ場所を訪れた。
「うあ、おしゃれ!」
思わず、心で叫んだ。
咄嗟にそう反応してしまったくらいに、そのパーカーは、男性が合わせていたベージュのズボンと白いスニーカーと共に彼を引き立て、明るくも洗練された雰囲気を醸し出していたのだ。
「年齢からすると企業戦士時代の人やろうに、、、。珍しいよなあ、私服であんなにイケている昭和なオトコ」。


昭和なオトコとは、いわゆる男女分業制、具体的には男は仕事に打ち込み女はその男を支えて家庭を守るスタイルが理想的な家庭のあり方、とされてきた時代に大手を振って歩いていた、かつての日本男児の典型とも言えるタイプ。
ぶっちゃけ、脳内をめぐる思考のほとんどは仕事に関連する事柄であり、それが服装も含めた身なりへの関心の薄さにつながっている感はいなめない。
時折り、
「スーツか? さもなくばスウェットか?」
と、ファッションが二極化している男性がいるけれど、あれもこのタイプに属するね。


さらに、
「男は黙って勝負」
みたいな発想をするのもこの世代で、これがまた自身の外見へのこだわりのなさに結びついている。
もっとも、黙って勝負であれば服装はその沈黙の代わりになるはずだから、本来なら十二分に留意されてよいのだが?


とは言え、今までの生活習慣や知らず知らずのうちに刷り込まれた価値観を変えることは、非常に難しい。時間もかかる。失敗することもあるだろう。


そこで、まずは、ジーンズに合うトップスからおしゃれを心がけられてはいかがだろう。
企業戦士世代の男性でも、ほとんどの人は若い頃にジーンズをはいていたはずで、その時のファッションのカンは微かながらも残っているはず。
ジーンズに合わせるのなら、多少派手目なポロシャツや暖色が入ったチェックな縞柄のシャツを着るのも抵抗が少ないだろう。


「いや、ワシはハラが出てきて、ジーンズはもう、、、」
とおっしゃる方もご心配なく。
ウェスト部分がゴムになっているジーンズもどきのパンツは、ちゃーんと販売されている。


繰り返す。
おしゃれな男性が増えたら、この日本は変わるはずである。


写真は、1番下の孫。
襟元とボタンに赤を持ってきただけで、こんなに粋になる。
子どものうちは、男の子も赤やピンクを身につけても何らおかしく感じないのに、、、。