手作りを持たしてやれなくても親失格ではない。

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(注)2020年2月8日に書いた記事。

 

久方ぶりの仕事。
、、、なんて、火曜日から4日休んだだけだけれど。


今日の業務は、針も糸も使わないお裁縫用のボンド。
折り紙と同じ要領で、とにかく必要な箇所にボンドを塗って布と布を合わせたり、折り曲げて貼り合わせたりすれば、ズボンやスカートの裾上げやほつれにも対応出来るし、ゼッケンやワッペンを貼り付けるのとも、巾着、ティッシュカバーなどの小物を作ることも簡単という優れもの。


ぶっちゃけ。
私が子育て真っ只中の頃にこういうのがあったら、どんなに子育てと仕事の両立を助けられただろう。
特に、私のように不器用な人間は、保育所から求められる「サイホウ仕事」に不器用ゆえに時間をとられ、ずいぶんと悩まされてきたクチだからだ。


そして、実は同じ思いを抱いていた母親は、私が知る限りではかなりいた。


振り返れば、娘がお世話になった保育所は、所長の方針か、「手作り」に価値を見出し、保護者にもそれを求める傾向があった。
普段、保育所で使う物品はもちろん、バザーに出品するものまで、手作りの小物とかコサージュ。
器用な人は、何の苦もなかったろう、、、仕事と子どもが保育所から帰ってきてからの家事を終えたあとで、そういったものを製作することは。


「働いているんやからな」
私と保育所で仲が良かったあるお母さんは言った。
「手作り、手作り、親のぬくもり、愛情と言われても」。


さらに、
「個人個人の家庭には、個人個人の事情がある」
とも。


ううむ。
そうだよね。


子どもに手作りのものを持たせてやれなかったとして、それで親失格ではない。


写真は、今日の現場近くの光景。
マスクをしている人、多かったね。