土曜日、某宝石店で、シルバーのペンダントを買った。カジュアルなデザインの小ぶりタイプで、◯万円の価格が半額になっていたこともあり
「厄除けのお守りも兼ねるのだから」
と、コロナ禍による収入激減で懐は苦しいのだけれど、思い切ったのだ。
帰宅して、そのペンダントをアクセサリーボックスにおさめた。
ボックスには、主に正社員で働いていた頃につけていた指輪やペンダント(持っているアクセサリーのほぼ8割はこの2種類)が並んでいる。
「ああ、私って、本当に石が好きなんだなあ」
との思いを新たにした。
ながめているうち、
「これはリメイク出来るのではないかな」
と、素人なりに想像できるものがあることに気づいた。
例えば3連のシルバーリング。デザインが気に入って衝動買いしたのだけれど、年毎にきつく感じられるようになり、現在ではボックスの隅に転がっている。
これ、鎖をつけてペンダントに出来ないかしらね?
オニキスのリングもそうだ。ペンダントに出来る。オニキスにも厄除け効能があるとされているしね。
亡母の形見の珊瑚のブローチ。デザインが古臭いし、ブローチ自体が衣類を傷つけることから、形見にもかかわらずつけたことがない。とは言え、石そのものはきれいなままなので、これも何かに変えられないか?
ちなみに私、正社員をリストラされ(勤務先の経営状態の関係で退職金はビタ一文なし。勤務先はその後、消滅した)、仕事をいくつも掛け持ちしてしのいでいた数年間は、アクセサリーとは全く縁がなし。
本当は、ああいう苦しい時にこそ、精神面で力になってくれる厄除けグッズは必要なのだが。
娘の大学卒業後も、1年間ほどはヒイヒイ。2年目くらいから、映画やミュージカル、クラッシックのコンサートの末席に行くことが出来る程度のゆとりが生まれ、その流れで、かのヘマタイトのペンダントとも巡りあったのだ。
お金持ちの人から見れば一笑されていまいそうな値段のアクセサリーでも、つけると違うよ。身なりにも少し気を使おうとかメイクをきちんとしようとか、そんな気持ちにもなってくるから、思考が外に向かうようになる。
その姿勢が、まわりまわって、「いいこと」を引き寄せるんだろうねえ。
おしゃれは、間違いなく元気のもと。
ただ、人間、心身ともに本当に辛い時期はおしゃれをする気力もないんだな。