キムチ納豆から考える〜美味しいものに国境はない。

(注)9月18日に書いた記事。

 

納豆の宣伝販売は数限りなく担当してきた。
試食メニューも、定番の「納豆ご飯」をはじめ、「納豆そば」「納豆とツナのサンドイッチ」「納豆トースト」「納豆の手巻き寿司」の他、めかぶと和えた「めかぶ納豆」、味噌汁の中に入れる「納豆汁」(付属のタレと辛子は除く)、そして外してはいけない「キムチ納豆」など、さまざま。


キムチと納豆を混ぜ混ぜし、ごま油をたらしてネギとゴマを散らしただけの「キムチ納豆」(辛子はカット。タレも好みでカット)を、なぜ「外してはいけない」と、わざわざ強調する形で書くのか。
それは、このメニューが、根強い人気を誇っているからである。


食材こそ違え、キムチも納豆も、共に発酵食品。よって、思いのほかマッチする。
しかも、キムチのピリ辛が納豆によって、納豆の独特の匂いがキムチによって、それぞれ緩和され、食べやすくなるのだ。
プラス、キムチの腸をきれいにする食物繊維と納豆の肌に張りを与える植物性タンパク質がガッチリと手を結ぶ、健康食品にして美容食品。
年齢や性別を超えて受けないはずがないわ。


このキムチ納豆を考案したのは、誰だろう?
私が結婚した1980年代前半は、どちらもまだマニアックな存在で、一般には現在ほど広く食べられていなかった。


もっともキムチの方は、88年のソウル五輪を契機に、けっこう普及した気がする。
同時に、納豆はもちろん、豆腐や厚揚げ、うどんその他、和の食材とのコラボも。


なお!
意外だと思われるかも知れないけれど、キムチは、同じく発酵食品のプレーン・ヨーグルトともよく合う。
このことを教えてくれたのは、舞鶴市駅前のスーパーに某社のプレーン・ヨーグルトの宣伝販売で行った時に会ったお客さん(男性)。
「うちの家は、キムチの残った汁にプレーン・ヨーグルトを混ぜ込み、ソース作るねん。これをさっと茹でたり軽く炒めた豚肉の上にかけて食べる。メッチャ美味しいで。おねえさん(私のこと)、試してみなはれ」。


ハイ。
試しました。
お客さんがおっしゃる通り。


ついでに。
通常なら捨てる汁をこうして活かすことが出来た。
ここいらも、節約志向の主婦にはありがたかったね。


美味しく感じるものに、生育歴の違いからくる国境はあれど、、、いや、究極的に考えたら、ないわ。
絶対にない。


だって、美味しいものを食べたら、みんな幸せになるでしょう?
ここがポイント。
その土地、その階層、その年代。
それぞれに応じてアレンジしたらいいのよ。