嬉しいな、生きるって〜文芸作品と旅。

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いずれ、おいおいと写真も、それに付随する項目もアップしていくが、、、その前に。

 

今回、和歌山県紀の川市の名手を訪ねたのは、有吉佐和子が書いた小説「華岡青洲の妻」にちなんでのこと。

 

15歳の冬。言わずと知れた有吉佐和子の問題作「恍惚の人」がベストセラーになったのをきっかけに、折りしもの有吉ブームに乗って彼女の名を一躍知らしめた「華岡青洲の妻」も読んだ時は、全身麻酔薬の開発を目指す青洲の人体実験にこぞって志願した、青洲の母親と妻との確執がよくわからなかったのだけれど、還暦を過ぎて再読した時には、はっきりわかった。

 

そのこともあり、今回、小説の舞台である、華岡青洲の生家と、その人体実験の犠牲になった妻(母と妻とで全身麻酔の実験。妻は麻酔覚醒後、後遺症で失明)の実家がある町、名手を訪ねたのだ。
歩きながら、小説の感動が蘇った。

 

見渡せば、私と同じ中高年女性も、けっこう1人で来ていた。
文学や歴史に関心があるのなら名手は面白い地。でも、例えばショッピングとかに関心がある人ならホンマつまらないと思う。
めぼしいレストランや店はほとんどないからね。

 

結果、1人旅も含めた女性の1人行動に偏見がなくなった背景も関連し、自分が面白いと感じるところなら1人で行こうと考える女性が増えたのではないかしら。

 

私は、今後の旅は、家族や友人と行くのでなければ、基本的に印象に残った文芸作品の舞台、もしくはそのモデルになったところを歩いてみたいと思う、、、ストーリーを反芻しながら。

 

文学でなくても、映画とか歴史とか食べ物とか温泉とか、または興味ある分野の写真とか、何かテーマがあれば1人旅も楽しいのではないかな。

嬉しいな、生きるって。


バースデイを前にまた目標が出来た。

さらに、このチャンスを与えてくれた夫にも感謝。

写真は、華岡青洲の妻の実家の一部。