家族にしろペットにしろ、人は失った時、初めてその大切さに気づく。

昨日の夢に、2010年の夏、推定年齢14歳で亡くなった(と言うのは迷い犬だったから)、愛犬のアキが出てきた。

 

 

彼が現実に生きていた通りに、夢の中でも振り回されて(そう、アキは、キャラクター自体は、映画「マーリー〜世界一おバカな犬」に登場するマーリーそっくりだったのだ)、

「おい、アキ、エエ加減にせえ!」

とカツを入れたところで目が覚めた。

 


「なーんや、夢やったんや」

と安堵するのも束の間。

涙が溢れてきた。

次から次へと、顔が塩分で痛くなったくらいに。

 


あんなにも散歩が好きだったアキ。

でも、ある時期から我が家が経済面で行き詰まり、多額の借金を返済するため、夫婦ともどもダブルワークで働かねばならなくなったため、散歩に時間を割くことが出来なくなった。

 


何より心残りなのは、ダブル、もしくはトリプル、最悪はクアトロワークをこなしていた関係で身も心も疲れ切り、仕事から帰ってきて飛びついてきたアキを、しばしば邪険に扱ってしまったこと。

 


もっと可愛がってやったらよかった。

もっと抱きしめてやったらよかった。

もっとアキが好きなものを食べさせてやったらよかった。

 


夢をみた後は後悔しきりで、涙ポロポロ。

 


人は、家族にしろ友人にしろペットにしろ、失ってしまって2度と会えないとわかった時、はじめてその失ったものの大切さがわかる。