インスタント・コーヒーのお話

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「俺とお前とマックスウェル」。

このコピーにノスタルジーを感じる方は、恐らく50代も半ば以降になっておられることと思う。そして、そのマックスウェルのCMソングであった「ハロー・ミスター・サンシャイン」を、パンチが効いた歌声で歌っていたのが、東京音楽祭出場を機会に来日し、日本でも知名度が高まったアメリカの人気カントリー歌手、タニヤ・タッカー(作曲はミック・スチュワートことかまやつひろし。日本でのみリリース)。


当時の日本では、コーヒーと言えば、少なくとも家庭ではインスタントコーヒーが一般的だったのではないかしら。
そう! 香り高いホンモノのコーヒーは店に行かないと飲めない、ちょっと特別なものだったのだ。


それでも、朝食のテーブルで窓越しに陽射しを浴びながら、自然の中で友と語らいながら、ほっと一息ついた時にこぼれるように降りかかる光の帯に包まれながら、飲んだコーヒーの美味しかったこと。
インスタントかそうじゃないか、なんて、どうでもいいことだったよね。


なお、甘党の亡母はコーヒーに砂糖とクリープ(!)をたっぷり加えて飲む人で、私にも帰省するたびにこの「超甘コーヒー」を淹れてくれた、
時折り記憶に蘇り、無性に飲みたくなる。


写真は、インスタント・コーヒーの粉末(Wikipediaより)。