今日、別の派遣会社に所属している仲間から、怒りのメールが届いた。
何でも、そこの会社、現場で働くデモンストレーターに一言の断りもなく、ギャラを一方的に下げたばかりか、遠方手当までもカットしたと言う。
「◯月◯日に△△市に仕事に行ったぶんのギャラが入ったんですよ。入金額を見て、ふと首をかしげたんけれど、事務員さんの計算間違いということもある。だったら、明細が届いてから連絡してもいいと思って」
その明細書が今日届いた。
封を開けて、びっくり玉手箱だったわけね。
「私の住むまちから△△市まで最低3時間半はかかります。それでも遠方手当が付くから仕事を受けたのに、まったく記載がない。しかも、日当が下がっている」
会社に問い合わせの電話をかけた彼女に、社長は
「こんなご時世だからウチも経営が苦しくて。やむを得ず、今回からその条件にしてもらった。申し訳ない」
電話を切った後も彼女の怒りはおさまらなかったそうな。
当然だ。やりくりの苦しさは、このコロナ禍を考えれば、現場に入るデモンストレーターも理解できる。問題は、そのデモンストレーターたちに無断で勤務条件を改悪したことだ。
もし、社長が事前にそのことをデモンストレーターたちに表示し、
「これこれしかじかの理由で、今後はこの賃金と勤務形態になりますが、どうかご理解とご協力をお願いします」
としたでに出ていたら、彼女の態度も違っていただろう。
私は彼女に
「従業員に断りもなく賃金を下げることは法律違反ですよ。労基に相談してみたら?」
と返信した。
彼女からは、
「そういうことをする時間も手間も、さらには労基に行く交通費ももったいない。ここの会社の仕事を2度としなかったらいいだけ」
と。
ううむ。それが1番かもね。
こうして、優秀なデモンストレーターが去っていくのだ、、、経営者のほんの少しの気配りがないために。