9月最初の3連休の初日である14日(土曜日)は、東大阪市の某店で、南方系の果物のデモ。
振り返れば、2004年にスタートさせたデモンストレーション・ライフの中で、果物も数えきれないほど担当したっけ。
ぶどう、パイナップル、キウイフルーツ、アボカド、オレンジ、りんご、みかん、柿、スイカ、グレープフルーツ、バナナ、、、などなど。
ぶっちゃけ、果物のデモは、試食提供方法が簡単(基本的にデモ商品の果物を切るだけ)な上に、担当する果物が旬のものであれば必死で売り込まなくてもそこそこの売上は見込めるので、楽な部類に入るとされる案件だ。
それでも、ここ数年は
「昔ほどには売れなくなったな」
と販売業の末端にいる身でも感じる。
これはなぜか。
理由の最たるものは、日本の国力が落ちている点にあると思う。
「えっ? そんなことと?」
と、首を傾げる方もおられよう。
「国がトンでいるかいないかということと、例えばりんごの売れ行きと、何の関係があるの?」
あるんですよ、極めて密接に。
例えば、私も含めた「一般的な」日本人が果物を食べるのは、いつ、どんな状態の時で、目的は何?
大半の人はこう答えるのではないか。
「食事が終わった後、実はもう少し欲しいとか、その食事が脂っこいものなら水気のあるアッサリしたもので口中がサッパリしたいとか。あとは、おやつの代わりや、うんと暑い日に身体を冷やすため」。
つまり、果物はあくまで嗜好品の部類に入る位置付けであり、嗜好品なら何もそれがなかったからとて生活が成り立たないものでもないから、今日のような、「給料は上がらないのに税金と物価だけ上がる」時代には、どうしても後回しになりがちなのではないか。
もっとも、とある洋菓子の専門書に書いていた。
「パンとメイン・ディッシュの肉や魚とサラダとスープがあれば、栄養的にはこと足りるはず。なのに、人はプラスアルファとしてのお菓子を求めてやまない」。
確かにその通りで、実はこれこそが、現代日本人の果物離れを脱却するヒントが含まれる気がする。
写真は、京都一の繁栄街、四条河原町。
見ての通り厳しい残暑が続いており、こんな日には、果汁たっぷりの果物を食べて喉も心も癒されたいね。