きゅうりを炒める? トマトを味噌汁に?〜思考は柔軟に。

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(注)2月21日に書いた記事。

 

今日は大阪中部にあるまちの駅直結型のスーパーできゅうりのデモ。
メニューは、ウィンナーとの炒め物。


「は? きゅうりを炒める? あれって生で食べるんとちゃうん?」
とおっしゃるあなた。
話のタネにでもいいから、一度、炒めたきゅうりを食べてごらん。
驚くよ。きゅうりのシャキシャキ感やみずみずしさはない代わりに、青くささが消えて独特の甘さが前面に浮かび上がってくるのだ。
これはこれで、生とはまた違った美味しさがある。


振り返れば、遠い昔、トマトを宣伝販売するための試食メニューとして「トマトと玉ねぎの味噌汁」を作ることになり、デモ実施店の農産担当者を驚かせたことがある。
「ケッタイなメニューやなあ。そんな味噌汁、飲む人、おるんかいな。ワシでもいらんワ。トマトは、切ったそのままを食べてもらうんが、1番味がわかるんや」。


確かに。
なので、お客さんには、味噌汁と生トマト、両方を試食してもらうことにした。


まず、生のトマトを食べてもらう。
「美味しい」
「味が濃い」
など、反応がよかったお客さんに、すかさず
「こちらもどうです? 味噌汁になったトマト。けっこうイケますよ。モノは試しです。ぜひ一度」
と、トマトと玉ねぎの味噌汁を差し出す。
断るお客さんやしぶるお客さんもいるが、好奇心混じりに飲んでみるお客さんもいる。
評価は真っ二つと思いきや、これが意外にウケたのだ。
「酸味は少しあるけれど、そこがエエ感じやなあ。味噌とトマトはよう合うんや」。


何事も決めつけはよくない。


「おでんは温かいに限る」
いえいえ、冷たいおでんも、真夏にはピッタリよ。
「バナナは果物」
エス・イット・イズ。同時に酢と相性がいいから手巻き寿司の具材にもなります。
「甘い大学芋はおやつ」
基本的にはそう。でも、知っている? 大学芋を肴に芋焼酎を飲むとハマるんだよ。


視野を広く持とう。
すると、思考は柔軟になり、新しいものも生まれてくる。


写真はきゅうり(Public domain).