「ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ? なに?」


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ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ? なに?」(ベッティーナ・シュティーケル編・畔上司 訳)を読んでいる。
子どもが発する人文・社会科学・自然科学上の疑問に対し、その部門のノーベル賞受賞者が、子どもにもわかるように噛み砕いて答えているのだ。


個人的に、


「どうして貧しい人とお金持ちの人がいるの?」
「政治って何なの?」
「どうしてママとパパは働かなくてはいけないの?」
「戦争はどうして起こるの?」
「お芝居を最初に作った人はだれなの?」


などの回答には、細かい部分まで理解できるのだが、


「電話ってどうしてつながるの?」
「葉っぱは何で緑色なの?」
「もうすぐ僕と同じ人が出来るようになるってホント?」
「地球はいつまでまわっているの?」


など、自然科学系の回答には、ある程度以上に突っ込んでいかれると、わからなくなる。
どうも、私には科学的なセンスが欠けているようだ。


それでも、とても面白い。
専門的なことはハテナマークでも、例えば
「恐竜がいた頃は地球は今より速く回っていた。1日は23時間だった。今後、地球の1日は25時間になり、26時間になり、やがて地球は回転しなくなるだろう」(1979ノーベル物理学賞受賞者、シェルダン・グラショー)
なんて記述、そうなった時のことを想像すると、スリリングなワクワク感があるではないか(SF映画かパニック映画のネタにもなりそう)。


科学って、本来はこんなものかも。
理系の大学や職場に進んだ人の中にも、
「暗記とペーパーテスト中心の中学高校の理科は面白くなかった」
と言っている人、案外と多いしね。