
山の日でもあった8月11日は、奈良県にある某大型店スーパーで、山形産の枝豆のデモ。
メーカーより送り込まれた冷凍枝豆(既にゆがいてある)を流水解凍し、仕上げの塩を振った上で適量を試食カップに入れ、お客様に味をみていただく。
ここで、気をつかうのが、この仕上げの塩の量。
と言うのは、あくまで私の体験ではあるが、居酒屋やビアガーデンで提供される「枝豆」の感覚で塩を振ると、試食されたお客様からは、かなりの確率で
「少し塩が効き過ぎてるんとちゃう?」
の声が上がってくるのだ。
そりゃそうだろう。
ビールをはじめ、一般に酒のつまみにはチョイしょっぱいなと感じさせるものが合うことが多いものだ、、、唐揚げしかり、フライドポテトしかり、おかきしかり。この流れで、枝豆への塩も必然的にオーバー気味になっているはず。
ただ、デモ場所は酒場ではない。
プラス、試食される方は幅広い年齢層に及んでいる。お年寄りもいれば小さなお子様もおり、妊婦さんや特定の食品が食べられない人もいる。
つまり、枝豆を「酒のつまみ」ととらえない人も食べにくるのが実際のところで、このような人にも一口で
「美味しい。もっと食べたい」
と思わせないと、売上は上がらない。
そうなのよ。これだから、難しいのよ、枝豆の宣伝販売の塩加減は。
今回は、一般的なスーパーやコンビニで市販されている冷凍枝豆数社の塩分をネット検索をかけて調べ、その中間の数値、0.8%をとった(ほとんどのメーカーの塩分は0.7〜0.9%)。
枝豆は1さや5g。としたら、80さやで400g。0.8%の塩分は3.2g。
結果は、大好評。
就学前の子どもにまで
「美味しい。美味しい」
と笑顔を見せられ、大満足した。
なお、スーパーの惣菜コーナーに置かれている枝豆は、少なくとも居酒屋やビアガーデンの枝豆に慣れた者にとってはパンチがないと感じるのではないか。
もっとも、基本的にはそれでかまわないんだけれどね、食べてみて
「塩が薄い」
と思ったら自分で塩を足したらよいのだから。
写真は、枝豆(Wikipedia)。