8月19日は、某スーパーチェーンが実施する、試食トーナメントカップ(試食宣伝販売の高校野球版)の第一回戦に、某調味料メーカーの試食スタッフとして参加。
このトーナメントカップ。ぶっちゃけた話、
「デモンストレーター同士を戦わせるなんて!」
と、当のデモンストレーターの間では評判が良くない。
そりゃそうですよ。
カップに参加したメーカーが、自社商品を使ってデモンストレーターに作らせた料理をお客様に試食してもらい、その味が気に入ったらシールを貼ってもらう(SNSに例えたら「いいね」ボタンを押すこと)形式で、主催者側にすれば
「メーカー、店、お客様の三者三様が同時参加できるイベント」
ということになるんだろうけれど、その視点には肝心の試食品作りを担当するデモンストレーターの存在が完全に欠けており、しかも、トーナメントとあっては、同業者同士、気持ちのよいものではない。
私も、最初からトーナメントカップであることがわかっていたら、こんな案件は絶対に受けないのだが、それを巧みに隠して仕事を振る側のテクニックに引っかかった。
似た方法は、他の業界でもありますね。まあ、受けたからには、それなりに一生懸命にやりましたが。
事情を聞いた夫は言う。
「そんなん、トーナメントに勝ち抜いたところで、実質の仕事をするデモンストレーターに何かあるんか? 営業職みたいな成功報酬が出るんか? 派遣会社がメーカーに仕事をもらえる確率が増えるだけなんちゃうんか? うまいこと利用されている」。
確かに。
まあ、この世はそんなもんなんだろね。
もっとも、これも、非正規雇用労働者の愚痴としか、世間では受け止められないか。