「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫 著)

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オタキング(オタク王のこと)を自称する文筆家であり、東大や大阪芸大でも講義を持ったことのある岡田斗司夫氏のダイエット記。


117キロあった体重を1年間かけて67キロにまで減量した(身長は171センチ)体験が、記録者のごとく理性的に、だが時には生物的欲望を剥き出しにした生々しい感情も交えて、綴られている。

 

見た目主義社会の到来を感じた岡田氏は、太っている外見と、就いている職業から人々が受けるイメージとのギャップに悩み、ダイエットを決意する。

 

まずは「ニンジン・りんごダイエット」。ついで「運動ダイエット」。
この2つは早々に挫折。そこで岡田氏は、「運動は嫌いだが、考えたりメモをとったりすることは好き」という自身の個性を踏まえた「レコーディング・ダイエット」を独自に考案。
これは、食べたものを記録することを基本とした方法。

 

「えっ、そんなので痩せられるの?」
と首を傾げるあなた。
本書を読んでみて下さい。
ペンとメモ帳さえあれば始められるし、お金もかからないシンプルそのもののダイエット法なのに、中身は実に理にかなっているのだ。

 

プラス、「詳細に記録して、生の現実を知り、行動や思考のパターンを分析し、対策を立てる」という行為は、会社経営にも家計管理にも、すなわちダイエット以外のことにも応用できるのではないかな。