商店街の中にあるスーパーマーケット

 昨日はサティ伏見店で小岩井乳業のヨーグルトのデモ。

 この店、商店街の中にある。
 京阪線桃山御陵」駅を降りるや、左手に商店街の入り口を示すオレンジ色のアーケードが見えるが、
八百屋、駄菓子屋、喫茶店、漬物屋……と延々と続く、その真ん中ほどに位置している。
 外観は、他のサティの店舗とは違い、目立たない。
 と言うより、商店街の風景に完全に溶け込み、全く違和感がない。
 おかげで、三年前、最初にこの店に仕事で行った時、通り過ぎてしまったほどだ。

 商店街の中のスーパーマーケットはこれでよいのだと思う。
 本来なら敵対関係。険悪な雰囲気が流れてもおかしくない。
 それを、「商店街の活性化」に向けて互いに扶助しあい、足りない部分なり欠けている分野なりを補完しあうことで、共存する。
 「スーパーマーケット」ではなく「下町の雑貨屋さん」の意識を持ってこそ、地域の人に愛される店となるのだ。

 これ、簡単そうで難しいと思うよ。
 サティ伏見店以外にも商店街の中にあるスーパーマーケットは少なくないが、そのスーパーマーケット全体のカラーもあるし、商店街の小売業者にとっては自分たちの生活につながることではあるし、最初はかなり冷ややかに迎えられた店舗もあると聞く。
 今も昔もよそものには冷たいのが、この世。

 店内の掲示板に、サティ伏見店の従業員が地域の清掃に積極的に参加していることを評価している、
お客様の投書が貼り出されてあった。
 こういう小さな、そして目に見えにくいところでの地道な努力が、やがて認められて形になるのだろうなあと、感じ入った。

 これは、商売以外のことにも通じるかも知れない。