カレーの辛さの好み

 昨日はならコープおきしま店にて、創味の「京風カレーだし」のデモ。
 試食メニューはカレー鍋。
 このメーカーの他の商品同様、これも美味ではあっても高価なので、なかなか動かなかったが、何とか入荷していた4ケース24本を売り切った。
 単価が特売で458円だから、金額的には大きいぞ。
 お店の担当者も喜んで下さった。

 味はおおむね好評だったのだけれど、一人、六十歳前後の男性が、試食後の感想を次のようにおっしゃった。
「美味しいことは美味しいが、あっさりし過ぎやな。まあ、これが京風の味なんやろ。でも、ワシは、もっとパンチのきいてどろりとした、いかにもカレーでございます、といった味の方がエエな」。

 なるほどね。
 カレーの辛さの好み。これは、人それぞれ。
 マイルド風味がお気に入りの人もいれば、涙が出てくるほどの激辛がごひいきの人もいる。
 少し酸味があった方がいいと言われる方もいる。
 ここいらあたり、コーヒーや酒の好みに通じるものがある。

 私自身はカレーに関しては中道派。
 甘いのはごめんだが、辛いのもノーサンキュー。
 それでも、フルーツカレーが持つ、甘さの後のぴりり感は好きだ。

 ともあれ、久方ぶりに気合いが入った一日だった。
 一時、心斎橋に本店がある老舗の昆布屋さんのつゆを関西一円でデモして歩いていたが、あの頃に味わったしんどさを思い出した。
 あれも、販売が難しい商品で、つらかったねえ……何度も完売したけれど。