今日は休み

 大正製薬の仕事はやりたくない。
 この「アルフェネオ」といい「グルコケア」(血糖値対策の健康茶)といい「キトサン青汁」といい、
販売するこちらの精気を吸い取られる感じだもの。
 昨日もへとへとに疲れた。

 でも、よくお買い上げ下さり、ほっと一息。
 何となくわかる。
 商品そのものを気に入って買って下さる方と、店頭に立つこちらへのエールで買って下さる方は。
 昨日は後者の方の方が多かったんじゃないかしら。

 こういう心暖かいお客様がいるから、頑張れる。
 そりゃ、辛いこと、納得がいかないこと、その他もろもろを取り上げたらキリがないけれど。

 生理はほぼ収束。
 歳と共に経血量は少なくなるのが本来の姿らしく、私も三、四年前よりは減った。
 それでも、生理時の就眠にパンツ型になったナプキン「ロリエショーツ」をつけないといけないく
らい。若い頃より経血量が多いのだ。四十歳を過ぎた頃から、明らかに増加した。
 これって更年期障害?
 出血で貧血がおき、心身に影響がないことはないし。
 だとしたら、なかなか終わらない更年期障害ね。
 同世代の友人は、ほとんどがもう卒業したと言う。

 ともあれ、今日はこれから朝風呂に入って、毛染めをして、ボディケアをして、パックをして、出
てからスコーンを焼くよ。
 それから、ツタヤネットレンタルで借りた「飢餓海峡」を三たび観るのだ。

 「飢餓海峡」。水上勉の同名長編小説を、若かりしスーさんこと三国連太郎の主演で、映画化。
 暗い、救いのない、観終わった後には虚無感と絶望感しか残らない映画だ。
 にもかかわらず、これが傑作とされているゆえんは
「どんな状況にあっても人間は正しく生きていかなくてはならない」
 ことを示唆しているからだと思う。
 確かに、飢餓すれすれの極貧がなければ、「飢餓海峡」の悲劇は生まれなかった。
 それを百も承知で、人間は、やはり悪さやズルをしちゃいかんのである。
 まして、欲や、その隠蔽のために他人を踏みつけてはいけない。

 こんな映画を何度も観ることが出来るのだから、私の心は弱ってはいないのだろう。