朝のみそ汁 お母さんの味

 例年一月前半期は仕事が少ない。
 だから、明日と明後日のホシサンの「麦粒みそ」の仕事は大切にしないといけない。
 メニューは、季節にふさわしい豚汁。

 さっそく近くのスーパーで同味噌を買ってきて、有り合わせの具材を放り込み、豚汁
ならぬみそ汁を作る。
 甘味のある、まろやかな味。
 香りもよく、やさしい気分になれる。
 これが、商品への率直な印象だ。

 とは言え、みそって販売が難しいのね。
 売れない。
 一般に、十五個売ったら、大成功とされている。

 理由は米やコーヒー、お茶と同じ。
 毎日食するものだけに、各自こだわりがある。
「私、使うみそは決まってますねん」
 こうおっしゃるお客様も多い。

 ともあれ、明日のデモ担当商品が好きになれる味であってよかったよ。
 たまーにだけれどね、どうしても
「これはねえ、ちょっと」
 という味の商品があるの。
 これは、また別記事でアップしよう。

 それにしても、今日日の若い人のみそ汁に対するイメージはどうなのかしら?
 私が子どもだった頃は、まだまだ
「朝のみそ汁はお母さんの味」
 だった。
 出し入りみそが普及し、インスタントのだしすら使わずにみそ汁を作る家庭が増えた現在、
この定義は生きているのか?

 ちなみに。
 皆さんは、みそ汁の具材は何が好き?
 私は、だんぜん、白菜とあげ。白菜から出る甘味とみその塩分のハーモニーが、まことに
心地よい。
 あと、ベーコンとレタスも意外な美味しさ。
 これは、友人の旦那であるイタリア人のコックさんが、家に遊びに行った時に作ってくれ
た。洋風で、パンにも合う。

 うどんや餅、残りご飯を入れると、みそ汁って主食も兼ねるし、具材は基本的に何でもい
いし、あれば本当に助かる一品。