かつて熱狂したアメリカのロック・デュオ、ホール&オーツの、本国のホームページへアクセス
してみた。
ジュリー(沢田研二)の変貌ぶりよりはよほどましだったが、スラリとしたスタイルと甘いマスク
で、ビジュアル面でもわれわれ女性をとりこにしたリードボーカルのダリル・ホールは、しっかり
とおじさんになっていた。
特に、豊かになってしまった下腹部を隠さんと着たオーバーシャツのすそが少し盛り上がってい
るのを見た時は、悲しくなった。
あのおなかでは、1980年代初めに来日ステージで見せてくれた軽快な動きは、もう無理かも知
れないね。
彼のように、スイートにしてソフト系ルックスは、「おにいさん」から「おじさん」に移る時、
あれれと感じてしまうことが多い。
そりゃ、ホールさん、60歳の声を聞く今なお、そこいらを歩いている同年代のおじさんに比べれ
ばカッコイイことに変わりはないのだが。
反面、マッチョ体型にして地味な目鼻立ちで、若い頃はホールの陰でひっそりしていたという感
が否めないギタリストのジョン・オーツは、ぐっと渋味を増し、イイ男になっていた。
表情もホールよりずっと冴えている。
トークや声のトーンにも落ち着きがある。
神様は公平だなあと、つくづく思う。