基本的なこと

今日の現場は過去に何度か入っている店。
 忘れられない光景がある。

 何年か前、この店で同日に仕事をしたマネキン。
 京大の院生という話だったが、あの言葉遣いときたら!
 仰天した。
 あれが、少なくとも偏差値の上では西日本で一番難しい大学に行っている者のアタマから発せられ、
クチから出ているのかね。

 彼女の態度も悪い。
 自信満々を通り越して傲岸不遜。我々年輩の同業者に対する振る舞いも横柄だった。
 おまけに服装がだらしない(仕事をする時の服装ではない)。

 それでも、彼女、学業を終えたら高級官僚か大企業のえらいさんになって、我々の上に立つんだろう
ね、何たって入学した先が高偏差値大学だもの。

 かなり前、チオビタドリンクの販売で京都内陸部にある店に行った時、元大手都市銀行員だったお客様と立ち話をしたことがある。
「東大出は別格やったな。しょっぱなから、本店か主要銀行ばかりに配属させられる。わしらみたいな
私立出はしょーもない支店をグルグル。ま、わしは仕事以外に生き甲斐があったし、嫁も教員しとった
から、気楽にやらしてもらったが」

 何か日本っておかしい。

 そこへ行くと仕事仲間のMちゃんは素晴らしい。
 やはり、関西地方の某大学の院生で、偏差値的には京大には劣るかも知れないが、敬語をきちんと使えるしお箸を正しく持てるし挨拶を欠かさない。
 これって大切なこと。
 
 英語や情報機器を使いこなせても、こういう基本的なことが出来ない若い人、多いよ。