立替金のストレス

一昨日はポッカの冷たいスープ。昨日は明治のグルト。
 立替金でまた一文無しになってしまった。

 ラブレもそうだけれど、明治のグルトも立替金がすごい。
 店も
「どんどん試食してもらおう」
 と思っているから、阿呆ほど発注している。それで
「試食を出せ。もっと出せ」。
 立替金がどんな手順を踏んで戻ってくるかわかっているのかね。

 メーカーも前線でがんばっている我々の気持ちを思いやれば、もう少し早く立替金を返してくれて
もなー。
 年末年始や盆をはさんだ時など、三ヶ月後に返金ということはザラ。

 たいていは、末締めの末払い。
 ちゅうことはだね、月初めの一日にした仕事の立替金は、翌月の末日にギャラといっしょに支払わ
れるのだ。
 ざっと二ヶ月あく。

 立替金が足りなく、カードも使えない場合、私たちはやむをえずクレジットでキャッシングをする。
 いつまでたっても借金が減らない理由の一つがここにある。

 立替金を抑えようと意図していても、例えばすき焼きのタレのデモの場合、店側に高い肉を使うよ
う指示されることがある。
 ステーキソースもそう。国産のロースやサーロインステーキを買い取って試食に出せと言う。
 しゃぶしゃぶも同じ。

 こんなん、弱い者いじめやん。
 すき焼きにしろ、ステーキにしろ、がばがば試食しまくるお客さんに味がわかっている人はいない。
彼ら、何でもいいのよ。
 こんなのに、どうしてこちらがふところを痛めて買った高い肉を提供せにゃならんのか?

 昨日も、三回も四回もおかわりに来るガキに、親は
「まあ、この子ったら、わはははは」
 と笑うだけで、注意しない。
 普通なら、たしなめるでしょうが。
 笑顔が思わずつってきた。

 グルトヨーグルト。一本33円。それをまるごと試食に出すんだよ。
 そのガキは四回試食。親も一本ずつ試食。
 それで、買わないのは許せるとしても、
「わはははは」
 はムカツク!!!

 けっきょくは金。

 マネキンには、不眠とかウツに悩んでいる人が多い。
 私は、お金のストレスは慣れているし、人間関係も、ま、こちらが役者になることで何とかやっ
ているから、夜はぐっすり眠っているし、意識的に気分をハイに持っていっているから、ウツとは
無縁でいられるが。