車とパソコンをいじれない人間は

 火曜日は大阪にある某派遣会社から紹介された仕事で、日水のおさかなソーセージのデモ。現場は
サティ草津店。
 
 JR瀬田駅、あるいは南草津駅より、バスに揺られて十分。琵琶湖を背景にした風光明媚なショッ
ピングセンター内に、店はある。
 バスの窓わくを掠めて後方に流れ去る景色を横目に、ふと思ってしまった。
「この八月に引っ越した場所が郊外のために交通が不便だとグチっているけれど、こういうところに
比べたら、だんぜん便利やなあ。ここは、本当に車がなかったら生活出来へん」

 買い物はもちろん、
 パートに出る、
 子どもを習い事に連れて行く、
 歯医者に通う、
 コートのクリーニングをたのむ、
 日常全般にわたる些細な事柄まで、車の力を借りないと、機能しなくなっている。
 車は必需品なのだ。

 こんな地域に住んだら、車を運転出来ない人は、たちまち離れ島状態になってしまうだろう。
 それも考えもの。

 現実には、土地代の関係もあり、新規出店の店舗のほとんどが、このような地に建っている。

 車とパソコンをいじれない人間は、世から孤立する一方である。