その中で見えてきた。
本(紙でなくてよい)を出す準備。
今年年末と来年年始は海外一人旅。
この二つを目標に、頑張ろう。
うじうじしても福の神はやってこないし、望みは、願って願って願い抜いてこそ、かなうものだ。
私は、あまりに他力本願だったね。
自分で行動しないと、何も始まらないことに、どうして気づかなかったのだろう。
運転資金もね、必死で作るよ。
負債は浪費ではなく(私は借金で服やアクセサリーを買ったことは一度もないし、旅行したことも
ない)、娘の学費やら立替金やらいろいろあるのだが、まあ負の遺産が私にやってきたのも、何かの
縁と言うより、天からの啓示だろう。
必ず返せるからこそ、私のところにきたのだ。
酒をやめよう。
寝酒の一杯だけ。
今年はきっとうまくいく。
負債は半額以下になっているはず。
宝くじなんかに頼らない。
節制して、コツコツ。
でも、心までケチにはならないでおこう。
もう明かしてもいいが、底の底にいた時、ホームレスのおじさんが缶コーヒーを買ってくれたこ
とがある。
別に金がなかったわけではなく電車賃を節約したくて歩いていただけなんだけれど、とても寒い
夜だったので、誤解されたのかなあ。
おじさん、ポケットから小銭を出し、
「あそこのコンビニで缶コーヒーを買いや」
と言ってくれたのだ。
人間、一番の喜びは他人のために自分が役立っていると実感する時である。
ぼろを着て、家もなく震えていても、それは変わらない。
だから、孤独になってはいけない。
与えるものがなかったら、微笑もう、言葉をかけよう。これなら、誰でも出来る。
「今日はいい天気ね」
これだけでいいのだ。
このことを実感するようになったのも、試食販売の仕事についてからだ。