今年からスキニーパンツやミニ丈のワンピースやスカートをまたはくようになったことは、
述べた。
評判いいんだわー。
いや、お世辞も入っているんだろうけれど。
何より、見た目より心意気に拍手を贈ってくれる。
これが嬉しい。
デザイナーの島田順子も、七十歳を過ぎた今なお、ミニスカートにブーツで、
白髪をなびかせながら、パリの町をさっそうと歩くそうな。
「ファッションに年齢は関係ないわ。服は着られるものじゃなく、着るものよ」
エエ歳してと眉をひそめる人は、無視すればいい。
おばさんだからこう、と決めつけては、決めつけた瞬間から本当におばさんになっていく。
ただ、おばさんがとらわれずにファッションを楽しむのは、やはり中身がないといけない。
ポリシー、自信、余裕、その他。
でないと、ただの若作りになってしまう。
まあ、島田順子と我々をいっしょにしてはいけないとは思うけれどね。
日本がまだファッション後進国だった1960年代に単身パリに渡り、フランス人男性との
間にもうけた子ども(結婚はしなかった。未婚の母)を育てながら、仕事に打ち込み、成功し
た。
生半可なエネルギーの持ち主ではない。
それでもこういう女性が日本人の中にいたって、勇気づけられるじゃないの!