やばい疲れ

 五日連続勤務が終わった。

 やばいな、この症状。疲れ? 確かに、大久保(京都・宇治)、池田(大阪)、志紀
(大阪・八尾)、
長岡京(京都)とまわるのは、きつかった。それでも、水曜日から相方が留守にしていること
あり、家に帰れば自分のペースで過ごせたから、気分的には楽だったはずなんだけれど。
 仕事自体も、そう難しい内容ではなかったし。

 金曜日の八尾行きが特にこたえたみたい。
 仕事をふってくれた派遣会社の連絡待ちで、現場である店舗を出るのが業務終了後から
二十分も経っていた(十八時二十分)のも帰宅が遅くなった一因ながら、最大の理由は、単純
明快。
 やっぱり八尾までは遠いわ。
 京都の端から大阪南部の天王寺より更に南下した地域の八尾。
 JRの急行と京阪の特急を使っても、山科駅に着いた時には、二十時五十分になっていた。

 翌日が休みなら、八尾の隣にある大阪市平野区に住む義姉宅に泊めてもらうのだが、翌日
の現場が方向も全然違えば、仕事内容も全く異なる(つまり持参する荷物も異なる)ものだっ
たからねえ。
 どうしても帰宅しないといけなかった。

 一昨日の土曜日。
 現場に向かう時から眠くてたまらず、車内でウトウトしていたら、降車駅を乗り過ごしか
けた。
 現場につけば、慣れで仕事はこなせるものの、昼の休憩時間には、またこっくりこっくり。
 ぼうっとしていたのか、昼食の代金を支払う時、お札といっしょにレシートを床に落とし
てしまったことにも気づかなかった。
 通りがかったクリーンスタッフのおばさんが
「おねえさん、落ちたよ」
 と拾ってくれたレシートを見て、真っ青。
 その日の午前中の仕事の立替金のレシートだったのだ。

 落としたままだったら、大変なところだ。
 決して安くはない立替金が戻ってこないのだもの。

 さらに、昨日。
 地下鉄から阪急に乗り換える四条駅で、降車したのは覚えているのに、その後の二分か三分
間の記憶が飛んで、ハッと気がつけばとんでもない場所にいて改札を出ようとしていた。
 見たこともない駅構内の風景が眼の前にドカーンとうつし出されたされたわけよ。
 三分の空白時間。
 私、どこをどう歩いていたのかしら。

 今朝も、夢もみないくらいに熟睡したのに、身体はボロ雑巾。
 すっきりしない。脳に芯がある。

 反対に、気分はハイ。
 五日とも売上は上々だし、行く先々で懐かしい方々とも再会出来、美味しい食べ物にも出会
えたから。
 何より、今日で解決するんじゃない、長年のクルシミが。

 冷蔵庫をあければ、野菜の残りがそこかしこに。冷凍保存している鶏ガラと豚肉と、棚の隅
にころがっている香酢を使い、サンラータンでも作るとしよう。
 アミノ酸黒酢よりずっと多く含まれている香酢のチカラで、
たまった疲れは出ていってくれるはずだ。