
これは、試食品は店舗がメーカーに返品として処理をするので、立替金はなし。
正直、マネキンにとってはありがたい。
親友が言ったことがある。
「立替金の前払いはないのかなあ? 知り合いのおばさんもお肉のデモで一日に
四万円近く使ったことがあると話していた。四万円なんて、個人が立て替える金額と違うよ。
看板あげて、自分で商売をしているのならともかく」
その通り。
その通りではあるのだが、メーカーやエージェンシー、派遣会社はそうとはみない。「仕
事を請け負う業者」ととる。
実体は明らかに「個人」であっても。
我々は、代理店を通してメーカーから派遣され、そこの商品の宣伝と販売を委託された、例えば「佐藤商店」であり「鈴木商店」。
業者なのだもの。前払金など、とんでもない。
派遣会社によっては、立替金を前払いしてくれるところもある。
その場合は、我々を雇用しているのはメーカーではない。仕事を紹介してくれる派遣会社で
ある。前払金は派遣会社が支払う。
つまり、マネキン派遣会社の雇用形態も、その会社会社によって違うのね。
一般に、派遣会社に雇用されている場合は、ギャラはもう一つ。
「同じメーカーの仕事をしているのに、どうしてこんなに違うの?」
と感じることもしばしば。
ただ、ギャラがよくないのはよくないなりにメリットもあるわけで。
立替金を前払いしてくれる他、ギャラ支払日が「給料日」としてきちんと決まっている点と
かね(だって、給料はそこの派遣会社から支払われるんだもの。メーカーやエージェンシーからではない。もっとも、それだから、中間マージンをとられてギャラが少なくなるのよ)。
もっとも、後者の雇用方式をとる会社でも、前払金を払ってくれる会社はそんなに多くない
はず。
前払金を一人に認めると他の全員にもOkを出さないといけない。
派遣会社も金の鳴る木ではないからね。
写真はJR能登川駅構内にあったお地蔵さん。