とにもかくにも引っ越しが終わった。
今回は、年齢が年齢だけに、心底くたびれた。
カラダばかりではない。ココロもヘトヘト。
もう、モノで、モノで、モノで、、、。
これでも、メルカリで売ったり、リサイクル店に持ち込んだり、廃品回収の人に来てもらったりして、かなり荷物を減らしたのだ。
それでも、まだ、モノで、モノで、モノ で、、、。
一体いつからモノは所有者たる人間を押しのけ、こんなにエラそうに居座るようになったのだろう?
なーんて、これは、モノを管理出来ない人間の方が悪いわなあ。
もっと言えば、モノを欲しがる気持ちを抑えられない、そのことに問題があるのだ。
まあ、しかし、人間はモノが好きな「生きモノ」ではある。
デモンストレーションの世界でも、販売商品に景品をつけると、売上が違うからねえ、、、その景品が例えクリアファイル一枚、携帯ストラップ一個であってもだ。
基本的に欲張りなんだね。
タダでもらえるとなれば、なおさら。
どうしてなのか?
振り返れば、この世が始まって長い長い間、特権階級をのぞくほとんどの人間は、食料も含めたモノに不足してきた。
その飢餓感。半端ではないだけに、人の遺伝子にしっかりと組み込まれ、何代にもわたって伝えられてきたのではないか。
人がモノを手に入れると嬉しく、かつ、なかなかそれを手放すことが出来ない理由は、きっとこれだ。
もっとも、時代は変わった。
持つ幸せより持たない幸せ。
こちらを目指す方が遥かに難しい世になってきたのは、何とも皮肉なことだ。