仕事を減らすことが出来ない理由~非正規雇用労働者

まあ、「非正規雇用労働者なんだから仕方ないんじゃないの」と言われてしまえば、確かに返す言葉もないんだが、、、。

私たちデモンストレーターが、仕事をなかなか減らせられない=依頼された仕事は基本的には受けてしまう原因が、まさにここにある。
正規雇用労働者みたいに基本給という名の固定収入はもちろん、ボーナスも社会保障も退職金もないケースがほとんどだから、どうしても「働けるうちに働いて稼いでおこう」と考えてしまう、、、「お呼びがかかるうちが花」とばかりに。

皆さんご存知のように、非正規雇用労働者は働く時間数だけしか金にならない。
わけてもデモンストレーターは、その働く時間数とて時期や社会情勢によって波があるから、とうぜん収入も一定ではない。
仕事があったり、なかったり。
比例して、ギャラが多く入ったり、少なく入ったり。
不安定なのだ。
その意味で、芸能人や水商売関係、起業者、あるいはそんなに派手な職業でなくても、例えば勤めている学校が休みに入るとか諸々の事情で規模を縮小するとかの理由で担当授業がなくなると、たちまち無収入になってしまう非常勤教師などの状況と似ている(この場合は、雇用条件が年俸制か時給制かで変わってくるらしいが)。
ホンマ、綱渡り人生ですわね。

でも、今のご時世、似た境遇にいる非正規雇用労働者は少なくないのではないか。
自ら望んでそうなるのなら良いけれど、違うのならば、いざと言う時に対応する術を非正規雇用労働者も準備しておかねばならない。

ただ「非正規雇用労働者でよかった」と安堵する場面に遭遇した同業者もいる。
次回で、紹介するね。