身分も収入も不安定な非正規雇用労働者だけれど、、、。

デモンストレーター業を含め、非正規雇用労働の最大のデメリットは、身分の不安定さだ。
正規雇用労働者と変わらない仕事をしていても、ほとんどの場合は福利厚生の恩恵にあずかることが出来ないし、仕事そのものも、季節や天候、景気の変動、社会情勢、災害などによって、量にばらつきがある。
最悪の場合は仕事そのものがなくなることも。
だから、「非正規」なんだけれど。

身分上の不安定は、そのまま収入の不安定に結びつき、きっとそれと関係あるんだろうね。私が知っている男性の非正規雇用労働者には独身でいる人がとても多い。
中には、すごくチャーミングな彼女(同じく非正規雇用労働者)がいる人もいて、もう何年も付き合っているのに一向にウェディングベルを鳴らす気配がない。
お節介とは思いつつ、
「二人で働いて節約すれば(結婚しても)何とかなるんじゃないの?」
と話をふっても、
「いやー、二人だけの時はともかく子どもが生まれるとねえ、、、。きっと僕一人が稼ぎ手になってしまうでしょうから、今の収入ではちょっと、、、。ここで、考えてしまうんですよ」
と返ってくる。
うーん、わかるなあ。

仮に、自分の娘の嫁ぎ相手が非正規だったら、正直、二人の今後の生活に不安を覚えると思う。
、、、なんて、我が娘の旦那は、まさにその非正規(自営業)なんだが、娘の場合は娘自体が正規雇用(公務員)。二人とも非正規雇用ではないからねえ、、、。

上の「彼女との結婚に二の足を踏んでしまう」という彼。元は正職員として介護の仕事に就いていた。
「就職には絶対困らないから」と、大学で福祉を専攻し、介護業界の実態も聞いてはいたけれど、入った職場が悪かったのかなあ。もう心身共にハードで、体調も崩し、二年後にはボロ雑巾のようになったそうだ。
以後、派遣という名の非正規雇用を転々。
「いったん正規雇用のルートから外れるとなかなかそこへ戻っていけないんですよ、日本は」。
ううむ、、、。

とは言え、以前のブログの記事にも書いたけれど、時計の針は巻き戻せない。「現在(いま)」を見つめ、未来に進むしかないのだ。

正規雇用労働者には非正規雇用労働者の家計管理術というか、お金をうまく使って貯めるコツがある。
幾人かの同業者のケースを次回から紹介したい。