収入が不安定だからこそ貯金

今日から二日連続で現場に立つ。今日は滋賀県近江八幡。明日は京都の亀岡。
昨晩、カレンダーをみながらじっくり考えたのだが、スケジュール未定の10月からは仕事をセーブしよう。
6月7月8月と、月の過半数である16日現場に立ったのだけれど、もうメチャメチャしんどいわ。
特に遠方勤務の翌日は、少なくとも午前中はポーッ。鍋か何か頭に被っているみたい。
だから、今後は遠方の現場に入ったら、二日は休まないといけないねえ、、、。
既に仕事が決まっている9月は、まあこれまで通りに踏ん張らないと仕方ないけれど。

基本的にデモンストレーターは自営業だから収入に波があり、「稼げる時に稼いでおかないといけない」のは事実ながら、自分の意識と生活上の工夫次第では、そこいらのところはかなり改善できる。
貯蓄をしておけば、仮に収入減になったとしても、当座はしのげるのだ。

貯蓄の一番てっとり早い方法は、ギャラからの天引きじゃないかしら。
わかりやすく例にとるなら、一万円ギャラがあったとして、最初はその一割か二割の金額でもよい、自動的に簡単には引き出せない定期預金に振り替えるようにする。
これ、貯まるよ。
私のように数字に弱く、ズボラな人間でも、通帳の数字は勝手に多くなっていく。
そうこうしているうちに、5万円なり10万円なり30万円なりのカタマリが出来る。
カタマリが出来たらしめたもの。
人間、カタマリを目の前にすると、「これを崩さずにおこう」という心理が働く。
当然、無駄遣いもしなくなる。

デモンストレーターは立替金が必要だし、そもそもうちの家計ではそんな積立をするゆとりすらない」
とおっしゃる方。
ご安心下さい。
そんな状況でも貯まる方法があります。
親友が長らく実践してきた小銭預金。
1日の終わりに財布の中でジャラジャラ音を立てている百円玉や十円玉。それらを小銭預金として空き缶なり空き瓶に入れるのだ。金銭的に余裕がなければ、百円以下のコインでもよい。ポイントは、毎日実行することと、小銭預金にまわしたお金は缶や瓶がいっぱいになるまで決して手をつけないこと、この二つ。
こちらも、缶や瓶が満杯、すなわちカタマリが出来たら、あなたは「貯める人」体質に限りなく近づいている。

遠い昔に面接に行った某派遣会社の社長の言葉が忘れられない。
社長は、私に「デモンストレーターの掛け持ちをせず我が社だけの仕事を受ける専属になってくれたら、社の財形貯蓄制度も利用出来る」
と説明した上で、言った。
「この仕事の収入は確かに不安定。でも、不安定だから貯金が出来ないというのは後ろ向きの発想。不安定だからこそ貯金しておこう。こう考えるのが前向きの発想。ところが人間は弱いもので、そうは思ってもなかなか実行にうつせない。だから、最初から強制的に貯金分を差し引くの」

残念ながら、諸般の事情により、そこの派遣会社は登録しただけで終わったが、良いことを教えてくれたと、社長には今も感謝している。