ダイエット麺

今日は京都市内の某店で冷しゃぶのデモ。担当商品はぽん酢。この夏、最後の仕事だ。

昨日、ダーラリンダーラリンしていたら、携帯の着信ランプが光った。仲良しの同業者からだった。
「〇〇の△△店で□□のダイエット麺を販売しているのですが、午前中の売上はゼロ。昼からの仕事が思いやれます」。

はーい。わかります、わかりますよ。
私も先週、出かかった熱を封じ込めて立った某現場でこれを担当し、最初のうちは難儀したもの。
売れない。本当に売れない。
だって、味が、、、ねえ!
触感も、のびたそうめんみたいにフニャフニャしていて、まるで歯ごたえがない。
あれではちょっと、、、。一応は食品なんだからね。
ただ「ダイエット」をうたっているだけあって、お客様、特に女性の関心は高く、試食はそこそこ途切れずに出た。そこが救いだったけれど。

もっとも、メーカーさんも商品の味覚や触感面での欠点はご存知のようで、巡廻に来た営業のお姉さんも、こちらが試食されたお客様の感想を話すまでもなく、そのことは口にしていたな。
それを踏まえた上で、
「必要な人には必要な商品なので、焦らず、コツコツと粘り強く当たって下さい。こういうの、割とまとめた数を購入される方が多いですからね」。
そっ、それ、まさしくそれなのよ。ダイエット麺にしろ無塩麺にしろ無脂肪牛乳にしろ、必要とする人は必ずいる。
そういう人をキャッチし、その訴えにじっくりと耳を傾けつつ、しっかりと商品の特徴をPRする。
この手の商品は、このような流れでいかなきゃ。
ということは、必要がない人にいくら「うちのコレはシカジカで、、、」とセールストークをしても、のれんに腕押しということだ。

以上のようなことを、メールをよこした同業者に書き送りながら、ふと想った。
もし、私がどうしてもこのダイエット麺が必要な状況に置かれたら、例えば、体重制限のあるスポーツをしていて試合日までに制限体重以下に痩せないといけないとしたら、、、この美味しくない麺を食べるかなあ?
食べるだろうね、きっと、、、。