付きあっていい雇用主と、付きあってはいけない雇用主。

かなり以前に、自分でもわからないうちに犯罪者とされてしまった女性の手記を読んだことがある。
その女性の弁護士の談。

「世の中には、付き合っていい人と、付き合ってはいけない人がいる。不幸にも後者(付き合ってはいけない人)と関わり合いを持ち、弱みを握られてしまった場合は、とんでもないことになる」。

本当にねえ、、、。還暦を過ぎたこの歳になって身に染みるよ、この言葉(いや、お人好しの私ゆえ、ちょっと思い当たるところもあるんで)。

まあ、くだんのこの女性は、貧しい家庭に生まれて複雑な家族関係のもとに育った環境ゆえ、物心つくころから「私が我慢すればいい」と思い続け、その謙虚さが裏目に出て、結果的にこうなってしまったところもあるかな、と個人的に感じたけれど。

世の中、付き合っていい人と付き合ってはいけない人がいるということは、付き合っていい雇用主と付き合ってはいけない雇用主がいるということだ。

例えば、私が仕事をしてきた上で聞いた、あるローカル量販店でのエピソード。

ね、信じられる?
アルバイトとして入ってきたばかりの子が、品出しの際、ミスってポン酢を一本割った。
そしたら、店長は言ったものだ。
「我が社の規則に従い、始末書を書いて、弁償してもらう」。

ん?
ポン酢一本で?
いや、数の問題ではないが、故意にではなし、何というか、もっと大きな目で見られないか。
少なくとも弁償は行き過ぎだよ。

こういう狭量な雇用主とは付き合ってはいけない。
始末書を書かされる前に、弁償をさせられる前に、解雇覚悟で労基に訴え、自分はここから離れましょう。