消えゆく仕事は?~生き抜く力

昨日は、奇縁とは言え、かつて住んでいた町を訪れ、当然(?)ながら、当時交流があった方と久方ぶりに会うことが出来、その興奮もあって寝付くのに時間がかかったせいか、明け方を待つ午前3時には目が覚めてしまった。
以後、起きっぱなし。
睡眠不足の分は昼寝をするつもりだったけれど、身体が言うことをきかない。
全然眠くないのだ。

いろいろな思いが交錯する。
結婚して、子どもがまだ生まれない頃、夫婦共働きで稼いで貯金した金を頭金にして、やっと買った家。
台所は日がささず、庭らしい庭はなく、隣家の夫婦喧嘩の内容が筒抜けになるほど、家々が密接していたけれど、そんな中でもささやかにチューリップを植え、ワンコとニャンコとカメとインコと十姉妹と金魚を飼い、休日にはワンコを連れて家族でピクニックに出かけていたっけ。

それでも、、、今、冷静に判断して、思う。
旦那の仕事も私の仕事も、コンピュータ=人工頭脳にとって変わられるだけの、それだけの仕事だった。完全になくならないうちに、幸いにも外部によって辞めさせられ、それで新しい道に進むきっかけが出来て良かったと。

実際、私の仕事に関すれば、元は広告会社やデザイン事務所でカタログやパンフレットを作っていたとか、ファッション関連のスタジオでワッペンのデザインをしていたとか、タウン誌でレイアウトをしていたとか、そういう経歴がある人、多いのよ。

いずれも、技術を要する仕事だ。
私自身の例を出して申し訳ないが、みぞさしで綺麗に線が引けるようになるまで、どんなに練習したことか。
そして、1ミリ以内にどれだけ線が(肉筆で)引けるかと言うことは、当時、その職種に携わっている人にはある種のステイタスだったのだ。

コンピュータは、それを一瞬にして砕いた。
良いも悪いもない。
時代だ。

聞くところによると、教師(主に塾教師)の仕事も、スカイプに奪われつつあるって?
ん? それ、本当なの?

幸い、デモンストレーターの仕事は、、、と思いたいけれど、まあ、時の流れは誰にもわからない。
目の前に示された課題を精一杯やっていこう。

人生に無駄はない。
万が一、人工知能にとって代わられたとしても、生き抜く力だけは蓄えられるさ。