台風~電車が止まり、帰れなくなった思い出

各地に大きな爪痕を残した台風21号。交通機関が回復していない地域も、まだまだ多いと聞く。

台風で思い出すのは、何年か前に福知山市で仕事をした時のこと。
京都からの行きのJR電車は通常通り動いており、遅れることもなく福知山に着いたのだが、その後風雨が激しくなり、福知山をも含めて京都北部を走る由良川の水位が上がって、線路水没。
京都に帰れなくなってしまった。

もっとも、丹後鉄道は動いているし、JRでもリレー号は大丈夫とのこと。
とすれば、丹後鉄道で西舞鶴まで行き、そこからリレー号で東舞鶴に。その後は、敦賀まで出て、、、。
遠回りゆえ、さらに電車の本数も少ないゆえ、すごく時間がかかっても帰るにはこのルートしかないよなあと、福知山駅で顔を合わせた、大阪は高槻から来たと言う同業者と話し合っていたところ、一人の駅員がこう声をかけてくれた。
「お客様、遅れながらも福知山と難波間の高速バスは動いております。こちらも検討されてよろしいかと、、、」。
私たちは顔を見合わせた。
「高速バスがあるの?」
と、私。
「はい。ただ、ダイヤは乱れておりまして、、、」
「でも、きっと電車で敦賀を経由するよりは早いよな。到着も難波やし」
彼女が言い、私たちは高速バスに乗ることに決めた。
この時は、真実、ホッとしたね。
暗くなって、知らない土地で乗車経験がない路線を乗り継ぐのは不安なもの。悪くすると、駅で夜を明かさないといけなくなるかも知れないからねえ。

まあ、過ぎてしまえば懐かしい思い出だ。

尚、台風とか大雪とか大雨とか、通常ではない天候の時は、お金を余分に持っていくことにしている。
何があるか分からず、お金に頼る事態に陥るやも知れないからだ。