量が多過ぎる商品

今日は、某社の高級中華だし(500g入りの大缶)を使っての鍋のデモ。
売上は自己ワースト記録を更新。
店の担当者をがっかりさせてしまった(20個は売って欲しかったらしい)。

売れなかった原因は、価格と言うより量。
ほとんどの方がおっしゃる。
「多すぎる。使い切れない。これのチューブタイプや粉末タイプもあるやない。そちらの方がいい。そう頻繁に中華を作るわけじゃなし」
とおっしゃる方も。

確かにつゆとは違い、中華だしの500gは、一般の家庭ではちょっと多いかな?
それに、この高級だしは、ほんの少しの味でしっかりと味かつくから、ホンマ、なかなかなくならないのよ。

10月に仕事をした某店で一緒になった他社のデモンストレーターも大きいのは3個しか売れなかったと言っていたな。
まあ、価格も消費税を入れたら750円近くになるから、年金生活者が多いあの店では、その数字は上出来だと思う。

今回、メーカーがまた大きいタイプをデモすることに決めたのは、チューブタイプと粉末タイプが登場したら大きいタイプが売れなくなったので、「また大きいのを」と考えた結果だろう。

もっとも、私など、素直に感じる。
「中華だしの500gは一般家庭には多過ぎる。それは業務用として、家庭用には250g缶とチューブタイプと粉末タイプにした方が、消費者目線に即している」。

メーカーも店も、単に売上の責任をデモンストレーターに押し付けて圧力をかけているだけでは、やがて肝心の消費者に淘汰されるだろう。