低い自己評価の理由は?

自己評価ネタをもう少し。

私だけだろうか。
最近、必要以上に自己評価が低い人が増えてきた気がするのは?

一人だけ例にあげよう。
友人と言うほどではないけれど、趣味を通じ、数十年の付き合いがある女性。
教養深い両親のもと、存分に愛情を受けて育ち、俗に名門と言われる学園に高校まで通った後、ちょっとやそっとでは入れない大学にストレートで合格。卒業後、これ又ちょっとやそっとでは入れない企業に就職して、責任ある仕事を任され、、、と、ここからはプライバシーが絡むのでこれ以上の紹介は辞めておくが、ともあれ、育ちといい経歴といい、私も含めた凡庸な人間などは、一見して「ほぅー」と言葉を失ってしまうほどの華麗な「背景」をお持ち。
なのに、なのに、、、彼女の自己評価は驚くほど低い。

「私には夫もいないし、子どももいないし」。
このセリフに、彼女の低自己評価の理由の、すべてとまではいかないまでも、少なくとも一端はうかがえる。
そう! 女性の生き方に、否、男性の生き方にも、複数のペルソナが必要とされるようになったのだ。
そのことが、人々に心理的な圧迫を与えるようになってきているのではないか。

少なくとも昭和のある世代までは、女性のライフスタイルには「結婚して仕事を辞める」か「結婚しないで仕事を続ける」しかなかった。
男性のそれにも、「男は仕事さえしていればいい」と言う暗黙の了解があった。
それが崩れてきたのは、、、いつの頃から?

平成の現在では、女性は、職業人であり妻であり母であることを求められることも多い。
男性も、有能な企業人であると同時に家事に協力的な良き夫、さらにイクメンを要求されることも珍しくない。
八面六臂の活躍を、望むと望まざると関わりなく期待されているのだ。

これって、ツラいものがあるよなあ、、、。
人間、手足は四本しかないし、脳や意識のキャパシティにも限度があるから、そう何役もこなせと言われてもなあ、、、。

ううむ。
深い問題だ。